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長野・木曽 桜の季節に「交通の難所」解消へ

高山と観光ルートで連携提案 春は義仲ゆかりの桜を

雄大な御嶽山の麓に抱かれた木曽町。2014年9月の噴火で打撃を受けたが観光面も徐々に落ち着きを取り戻し、明るい話題も増えてきた。そのひとつがアクセス面。岐阜県高山市と長野県伊那町を結ぶ国道361号線の“交通の難所”が今春、トンネル開通予定でアクセス至便に。これを機に、木曽・伊那地域は高山との連携強化を図り、観光ルートとして発展させたい考えだ。

国道361号線の高山市・高根ダム付近はこれまで急カーブの連続で大型バス運行規制区間の片側通行のトンネルが3カ所あるなど観光はもちろん災害通行時でも難のあるルートだった。これが今回、4月27日に開通する高根トンネル(全長1981メートル)の誕生で解消。高山から木曽・伊那まで従来より10分短縮、観光バス利用も可能になるなど観光ルートとしての存在感向上へ地元では期待が高まっている。

木曽町観光協会では飛騨路―木曽路―伊那路を結ぶルートを周遊型の「プラチナルート」として訪日外国人も含め観光商品化しようと高山側との連携を模索。4―9月はJTB日本の旬、7―9月は信州デスティネーションキャンペーンと大型イベントが相次ぎ、北アルプスから御嶽山、乗鞍岳、中央アルプスを臨む景観の良さを武器に、首都圏や中京圏・北陸からの周遊ルートとして旅行会社にも商品化を提案している。

トンネル開通に合わせ観光商品「木曽・高山花名所観光シャトルタクシー」も設定。高山、木曽福島発で開田高原、木曽馬の里など両地の観光スポットをめぐる。料金は大人6800円。詳しくは観光販売システムズ長野営業所 電話026―224―3501。

一方で、トンネル開通前の木曽町の春はやっぱり桜が見どころ。

地元の英雄・木曽義仲と妻・巴御前ら一族の菩提寺である徳音寺では4月下旬―5月上旬に境内の桜が満開に。中山道の宿場町、木曽福島では木曽氏の菩提寺である興禅寺に義仲お手植えの「時雨桜」の2代目があり、幽玄かつ鮮烈な春の美を伝えてくれる。4月中旬―下旬が見ごろで、例年夜間ライトアップも。宿場町特有の古い町並みもあわせて春のまち歩きを楽しみたい。

徳音寺

義仲ゆかりの徳音寺は桜の名所

木曽踊り

夏の木曽踊りもトンネル開通で
行きやすくなる

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