長野・南木曽 春告げる桃色のミツバツツジ
4月8―16日にまつり 歴史文化観光もプラス
長野県木曽地方の春のは遅い。山峡の地では寒い冬を越え、花々の開花で春の訪れを実感する。春の喜びの象徴である花を愛でに木曽路へ―。
南木曽町に春を告げるのはミツバツツジ。4月中旬、木曽川畔の天白(てんぱく)公園の高台に群生するミツバツツジが桃色の花をつける。その数は6種類400株。寒々しい山々のなかに桃色の大群落の彩りを見つけることで、人は今年も春がやってきたと喜びを感じるのだ。
天白公園では満開の季節、毎年恒例行事「なぎそミツバツツジ祭り」が開かれる。今年は4月8―16日、ミツバツツジが彩るなか、園内にはツツジや花桃の苗、地元産の農作物などを販売する売店や茶店が並び、例年多くの来園客で賑わう。
開催時間は9―16時。駐車場はバス25台、普通車120台を収容でき、駐車料はミツバツツジを守る環境整備協力金として大型バス1500円、マイクロバス800円、普通車300円。
バスは事前に南木曽町観光協会 電話0264―57―2001まで要連絡。
ミツバツツジ観賞を楽しんだら、南木曽観光へ繰り出そう。町内には近世―近代にかけての歴史文化スポットが多いのが特徴だ。
天白公園内には木曽川の開発に尽力した明治―昭和初期の“電力王”福沢桃介ゆかりの地が。木曽川と国道19号をまたいで架かる近代化遺産・桃介橋は、桃介が水力発電開発のために架けた大正時代の木製吊橋を復元。木製吊橋としては国内最大級で、国重要文化財にも指定されている。
大正時代建築の桃介の別荘を復元した福沢桃介記念館は、当時としては貴重な西洋建築。妻籠宿本陣の御料局名古屋支庁妻籠出張所庁舎を移転、復元した「山の歴史館」も隣接しており、明治―昭和初期のムードが一帯には漂っている。
少し足を延ばせば、中山道の宿場町「妻籠宿」へ。全長800メートルの町並みに江戸期の家屋や復元した本陣などが立ち並び、まちを歩けばまるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。高札場や復元した本陣、島崎藤村ゆかりの脇本陣奥谷など名所も多く、近年は訪日外国人客にも人気を集めている。
春花紀行 旅のおすすめサイト
- 京都府旅行業協同組合【京都府】
- 大阪水上バス【大阪府】
- 木曽町観光協会【長野県】
- 南木曽町観光協会【長野県】