蒜山高原や勝山の町並み― 真庭は観光回廊
16/05/02
リゾートと歴史と温泉と
湯原温泉がある真庭市は、温泉以外にも自然豊かな高原リゾート、旧街道の歴史情緒溢れる町並みなど多彩な資源を擁する、岡山県北観光の雄。湯原を拠点に盛りだくさんの周遊が楽しめる観光回廊は、今回のDCでも大きな存在感を放っている。
蒜山(ひるぜん)高原は、標高500―600メートルに広がる高原地帯にリゾートゾーンを形成。高原リゾート地として西日本有数の規模、知名度を誇り、関西・中国方面から多くの観光客が訪れる。近年はご当地グルメ「ひるぜん焼きそば」人気もあり、賑やかさに衰えはない。
ジャージー牛がのんびりと放牧され、蒜山三座を望む自然景観も見どころ。馬、サイクリング、遊園地、バーベキュー、スキーといったアクティビティ、ジャージー牛のスイーツや乳製品、肉など食の面でもここだけの魅力が光る。散策にドライブに遊びにと滞在型観光地の要素が十分だ。
一方で、勝山エリアは歴史のまち。土蔵や白壁、格子窓といった古い町並みが今も残り、かつて出雲街道の要衝として繁栄してきた往時のたたずまいを色濃く残している。家々の軒先には草木染のオリジナルの暖簾が掲げられており、地域の一体感を醸成。まちを歩けば、地域の歴史と風土、そして誇りを肌で感じられるだろう。
また、周辺の美甘、新庄、久世エリアは自然と生きてきた歴史が、渓谷美や古民家などから感じ取れる。明治建造の旧遷喬尋常小学校はロケ地としても人気。
湯原温泉を宿泊拠点に滞在し、これらをじっくりと巡るのが真庭観光回廊の楽しみ方だ。