湯原温泉は8軒でアート 美作三湯芸術温度
16/05/02
湯原旅館×芸術で新しい魅力創出
岡山DCという観光誘客の絶好の機会に、美作三湯がテーマに据えたのは「アート」。3月20日から開催中の芸術祭「美作三湯芸術温度」は、温泉とアート作品のコラボレーションで地域の新しい魅力を創出、この地ならではの温度を感じてもらおうという試みだ。
湯郷温泉、奥津温泉、湯原温泉の旅館ホテルなど22カ所に、県内外から招いた現代アーティスト16人が作品を制作、展示。豊かな山々に囲まれ、古くから歴史文化を育んできた美作三湯が持つ奥深い世界と、アーティスト独自の感性をかけあわせることで、新しい文化価値を創造、発信しようと企画した。芸術祭という形で温泉街を歩き、旅館を訪ねてまわることで、地域との交流も生み出そうという意図も込めている。
湯原温泉から芸術祭「美作三湯芸術温度」に8軒の旅館ホテルが参加している。
八景は、1階ロビーに太田三郎さんの作品を展示。作品名は「バードネット―世界はつながっている」。同館のシンボルキャラクターであるうさぎをモチーフにするなど素朴な世界観で、童心に返れるような空間を創出している。期間中は一部の作品を展示替えする予定。
米屋では、テキスタイルアーティストの樫尾聡美さんが1階ロビーと客室前の空間を飾り付け。米屋という温泉旅館にインスピレーションを受けて制作したテキスタイル作品は、目に鮮やかながら柔和で優しさを伝える。