湯量豊富でこそ「源泉かけ流し」 湯原町旅館組合
16/05/02
「源泉かけ流し宣言」のまち
湯原温泉の大きな魅力が「源泉かけ流し」。湯原町旅館協同組合の加盟旅館では源泉かけ流しの浴槽を持っており、循環ろ過していない新鮮なお湯が常に楽しめる。
これは毎分4千リットル近い豊富な湯量が自然湧出する湯原温泉だからこそできること。低張性アルカリ高温泉やアルカリ性単純泉が15あり、利用可能な湯量だけでも家庭用の風呂に換算すると、1日あたり約2万9千人分に達するほどの湯量というから驚きだ。
2013年5月には「源泉かけ流し宣言」を行い、全国に発信。自然噴出の泉源保護のため温泉掘削を行わない▽安全で衛生的、新鮮な温泉利用に努める▽浴場に温泉分析書を提示し該当する浴槽に「源泉かけ流し」の表示を行う▽「温泉指南役」を従事させるなどの条件を会員旅館に課している。
ここで出てきた「温泉指南役」。湯原温泉の歴史や泉質などの知識、露天風呂「砂湯」の入浴方法を来訪者にガイドするという湯原独自の資格制度だ。旅館関係者の多くが資格を持っているが、一般客でも資格を取ることができる。