「平成の開国」なる 陸路、空路相次ぎ充実する鳥取
道路網整備で周遊便利に 全国とを結ぶ航空路線も
鳥取、島根の山陰両県の交通網が近年、飛躍的に発展している。昨春の鳥取道・松江道全線に続き、昨年末から今春にかけて鳥取県内各所で道路が立て続けに開通。さらに山陰の中心に位置する米子鬼太郎空港では6路線が就航し両県への入口が大きく開いた。これはもう平成の開国。いよいよ「山陰大周遊時代」の幕開けだ。
鳥取県内の開通ラッシュはまず、県東部で12月に山陰道・鳥取西道路(鳥取IC―鳥取西IC、いずれも鳥取市)1.8キロが開通し、山陰道と鳥取道が連結。続いて同月、今度は山陰道・赤碕中山IC―名和IC(いずれも大山町)8.6キロの開通で、県西部の高速道路がつながった。琴浦町から島根県出雲市間の約104キロが一本の高速道で結ばれたことになり、山陰周遊の利便性は一気に高まった。
さらに3月22日には岩美町と鳥取市を結ぶ駟馳山(しちやま)バイパス(岩美IC―福部IC)7.7キロが開通し、交通の難所だった駟馳山峠をスムーズにう回でき、観光客の行き来が容易に。

駟馳山バイパスの開通式には地元選出の
石破茂・自民党幹事長(中央)も参加
道路網はすでに鳥取道と松江道が開通しており、関西、広島から山陰へは約2時間半。加えて今回の開通で鳥取砂丘や皆生温泉、松江市街や出雲大社など山陰全体の周遊をより広範で楽しめるようになった。
空路の発達も誘客に大きな効果を発揮する。境港市の米子鬼太郎空港にスカイマークが新路線を相次ぎ開設したのだ。昨年12月には成田、神戸、茨城(神戸経由)線が、4月1日には羽田、新千歳、那覇線が就航し、全国からのアクセスが飛躍的に向上した。

米子鬼太郎空港に6路線を就航した
スカイマーク
鳥取市の鳥取空港でも全日空が3月30日から羽田線を1便増便し、1日5便での運航に。新規就航、便数増加で山陰はより近くの観光地になったといえそうだ。
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