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アート訪ねて瀬戸内へ(2) 小豆島

ビートたけしさんとコラボも

もうひとつは、小豆島。アジアのアーティストの作品が島の各所で見ることができる。高松港から島の西部の玄関口・土庄港までは高速船で約30分。港では早速、作品が出迎えてくれる。金色でイメージしたオリーブの葉を250枚、円形に重ねた立体物、崔正化さん制作の「太陽の贈り物」だ。わずかな見学時間に作者の崔さん本人が登場するサプライズもあり、ツアーを盛り上げた。

太陽の贈り物

土庄港にある「太陽の贈り物」

東部の坂手港まではバスで移動。途中の高く連なる棚田の中山地区の谷間には、ワン・ウェンチーさん制作の「小豆島の光」が。地元産の竹5千本近くを独特の形に組み上げ、夜間にはLEDでライトアップする日もあるそう。幻想的な世界が想像できる。

小豆島の光

中山地区の「小豆島の光」

また、苗羽地区では今から140年近くも前(安政4年)に建てられた醤油倉庫が活用されていることから、担当の画家・加茂昴さんは「建物にあわせるのではなく、負けないように作品をつくりました。島の人とかかわって、島の人をモデルにした作品を期間中につくりたいです」と語っていた。

坂手港を降りた人が目にするのが、港の正面倉庫壁面に描かれた巨大壁画「小豆島縁起絵巻」。京都造形大学の学生・岡村美紀さんが描いた。タレントで映画監督であるビートたけしさんとコラボしたヤノベケンジさん制作の「ANGER from the Bottom」は、かつて利用していた古井戸を再利用した驚きの作品で、イソップ童話の「金の斧」のパロディとなっている。

小豆島縁起絵巻

巨大壁画「小豆島縁起絵巻」

小豆島アート

かつての古井戸を再利用して
こんな感じに

(荒木真人)

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