日本の原風景を守る 白川郷で車両抑制
13/07/30
世界文化遺産の景観保全 14年4月からは観光普通車も
白川村・白川郷の合掌造り集落はいわずと知れた世界文化遺産。自然と共生する人々の知恵の結晶である伝統家屋が連なる“日本の原風景”は癒しを与えてくれる。
広がる山々と田園、合掌造りの茅葺き屋根。春夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季によって集落の風景は変わり、そのいずれもが“絵になる”懐かしさと美しさを充満させる。
特に白川郷の中心部、荻町集落には100棟超の合掌造り家屋が現存。展望台から一望できる集落の風景は見逃せない。
そんな世界遺産にふさわしい景観の保全と混雑緩和、交通安全は必須の課題。荻町集落中心部へはすでに大型車両の通行が禁止されているが、2014年4月1日からは観光普通車両についても9―16時の間、進入を抑制する。
今年度中は、週末やお盆、年末年始など行楽シーズンに看板の設置や誘導員を配置するなどの対策を講じ、観光客の理解と協力を求めている。
普通車も大型車と同様に、荻町集落まで歩いてすぐのせせらぎ公園駐車場を利用する。収容台数と駐車料金は、普通車が188台・500円、大型車が38台・3千円。混雑時は弥陀島公園と寺尾臨時駐車場を使用する。