幕末志士が駆け抜けた「萩往還」を歩く
12/01/16
語り部と行く歴史街道
日本海側の萩(萩市)と瀬戸内海側の三田尻港(防府市)のおよそ53キロをほぼ直線で結ぶ萩往還。
この道は江戸への参勤交代の「御成道(おなりみち)」として開かれ、幕末には吉田松陰をはじめ、高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文、坂本龍馬ら多くの志士たちが駆け抜けた歴史あふれる街道だ。
現在、萩往還を語り部の案内で往時の情景や歴史に触れながら歩くことができる。山口県では4コースに分けて萩往還のPRに努めている。
「さわやか萩往還実感コース」(涙松跡~明木市)は約4.3キロで、所要時間は1時間30分。ほとんどが山道だが、歩きやすく萩往還らしさが残るコース。
「一升谷の石畳コース」(明木市~佐々並市)は約9キロで、所要時間は3時間30分。石州赤瓦葺きの屋根が美しい町並みを抜け、萩往還の難所のひとつだった標高差300メートルの石畳の道を歩くコース。
「一の坂四十二の曲がりコース」(国境の碑~天花坂口)は約3キロで、所要時間は1時間30分。難所である一の坂四十二の曲がりを体感するコース。
「三田尻御茶屋コース」(防府天満宮~三田尻御舟倉跡)は2.5キロ、所要時間は50分。防府天満宮からはぎ往還の終点まで歩くコースになっている。
萩往還の問い合わせ・申し込みは、やまぐち萩往還語り部の会 電話083―920―3323へ。