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熊野古道・伊勢路を歩いて平成の熊野詣へ

往時の面影を求めて

世界遺産・熊野古道の東回り、伊勢と熊野三山を結ぶ「伊勢路」は特に江戸時代以降、伊勢神宮参拝を終えた旅人などが多く歩き、「庶民の道」として愛されてきた。

ツヅラト峠、荷坂峠、一石・平方・熊ヶ谷道、馬越峠などかつての旅人が淡々と歩いた山道は、現在は標識や道路が整備され、ウオーキングコースとして人気を集める。全18コース、昨年の台風被害で一部は通行不可の箇所もあるが、それぞれ異なる趣きで、旅行商品化されるケースも近年増えてきた。

なかでも馬越峠は人気のポイント。シダが生い茂るヒノキ林のなかに石畳が敷かれ、往時の面影を色濃く残す。

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