観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

選択されるスタイルと努力

旅館と一口に言っても様々なスタイルがある。大きな宿や家庭的な宿、料理自慢の宿、風呂が売り物の宿、本当に様々だ。

今回、阿蘇の宿泊施設を数多く回ったが、これまで大半の旅館は旅行会社を通して予約するものと思い込んでいた。実際はそういった旅館は極めて一部だということを知った。

毎年合宿で利用する実業団、年何度も訪れる老夫婦は直接宿側に予約を入れてリピーターになっているし、手づくりのホームページを見た若者も直接予約を入れている。

直接予約の場合に旅館が選ばれるのは、旅館の考え方や従業員の努力が大きく関係しているように思う。

以前、旅行会社と取引があったという旅館の支配人の話では、週末や連休など、自ら集客できる時期だけに送客しても意味がないので取引を止めた、と話していた。

その言い分はわからなくはないが、それは旅行会社だけの責任でない。旅館側も旅行会社に任せきりにはせず、お互いのメリットにつながる集客するための努力をどこまで行ったんだろう。

これまでとは違い、旅行客は多くの情報を持ち、目的も多様化している。それに対して旅行会社や旅館は、残念ながらお客様の目線に立って要望を感じ、応えられるようにはなっていない。

旅行会社と旅館がもう少しお客様目線に立った取り組みを行えば、また新たな需要が生まれるのではないだろうか。阿蘇にはそれだけ魅力ある素材がたくさんあると思う。

(九観連大阪事務所 長富彩)

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