上天草の"旬"を味わう 旅館が腕を競う「A級グルメフェア」
さくら鯛、ハモ、車エビ・天草大王、トラフグ…旬の旨味をふんだんに
上天草は東に八代湾、西に有明海という2つの好漁場を持つ九州でも有数の魚介の産地。
そういった新鮮な魚介を味わってもらおうと上天草の温泉を中心とした宿泊施設が実施しているのが「A級グルメフェア」だ。天草の“A”と天草で獲れる新鮮な魚介類を“A級”の食材と位置づけた。フェアとして春は「さくら鯛」、夏は「ハモ」、秋は「車エビと天草大王」、冬は「とらふぐ」などを提供する。
このフェアは昨年秋にJR九州の特急「A列車で行こう」の運行開始を祝って始めたもので、天草の海の魚介類や地元の食材をふんだんに使った料理を出す。
そのなかでもスペシャルコース「極(きわみ)」は、伊勢エビやアワビ、車エビ、天草大王など「A級」の食材を使った豪華絢爛なコースで、調理方法は各旅館や食事施設がそれぞれ工夫を凝らす。1泊2食で1万5750円(税込み、入湯税別、2人1室の場合1050円増し)、日帰り8400円(税込み)。「極」は3月31日まで。
「さくら鯛フェア」は3月1日から5月31日まで、「黄金のハモフェア」は6月1日から9月30日までで、いずれも宿泊料金は8400円から。期間は過ぎたが10月1日から1月31日までは「車エビと天草大王フェア」を行った。「とらふぐフェア」は3月31日まで実施し、宿泊料金は1万500円からとなっている。
関係者によると、どの施設でもA級グルメはよく売れており「極」に関しても好調だという。
天草女将会は「出来ます宣言」
昨年2月に結成された天草女将会は、観光のPRやおもてなし事業を実施している。
現在会員は39人だが、結成と同時に3つの「出来ます宣言」を行った。会員旅館に観光客が訪れた際、(1)トイレを利用することができる(2)観光案内ができる(3)お茶を飲むことができる―といった内容で、各旅館の玄関に看板を設置し、観光客に旅館を開放している。