地域色豊かな上天草観光 天草五橋や夕陽の景観
風光明媚な景観を各所で堪能
上天草エリアには地域色豊かな魅力ある観光施設が点在している。その主なものを紹介していこう。
まずは日本の道百選に選ばれている「天草パールライン」と「天草五橋」。天草五橋とは国道266号線上に点在する島々を結ぶ5つの橋の総称だ。1966年に完成して以来、上天草の大動脈になっており、この地が真珠の養殖が盛んであったことから「天草パールライン」と名づけられ、日本の道百選に選ばれた。1号橋から5号橋までは約30分だが、天草五橋と天草松島の景観はすばらしい。
松島の海に浮かぶ巨大なドーナツ型の水族館が「海中水族館シードーナツ」。世界7大陸にゾーン分けされた館内で、様々な魚を観察できる。ナイトツアーや海ホタルツアーを行うこともある。
上天草の玄関口・大矢野エリアには観光施設や物産館が集中しており、「天草四郎メモリアルホール」は天草四郎と上天草の歴史を紹介。歴史ファンならぜひ訪れたい。上天草物産館「さんぱーる」は市内の農林水産物が集まる物産館。「藍のあまくさ村」は日本一大きい天草四郎像があることで有名。店内では「うまかもん市場」を設け、天ぷら蒲鉾、海産物、菓子、熊本名産といったコーナーに分かれている。なかでも自家製のちくわは、単一店舗のちくわの売上げが全国一を誇るという。自社オリジナル商品が全体の9割を占め、地元の特産品にこだわっている。梅茶のサービスや物産の試食も。
桜の名所である千厳山は、春には植林桜と自生の山桜が咲き誇る。駐車場からでも五橋すべてを見ることができる。高舞登山の展望台からは国立公園雲仙・天草松島の絶景と夕陽を楽しむことができる。
また、向陽寺はギター説法の和尚がいることで知られる。九州三十三観音霊場21番札所、ぼけ封じのお寺として訪れる人も多い。
特急「A列車で行こう」の発着駅になっている三角駅の外観は黄色で統一されたレトロな建物として人気があり、写真に収める人も多い。この三角駅からすぐ近くにあるのが三角西港。明治時代に栄え、現在も日本で唯一残る石積埠頭や当時の都市計画で造られた建物が歴史の趣きを漂わせている。