県内15カ所で特別イベント ふるさと博「偉人伝」「花絵巻」
今年3月から始まった「志国高知 龍馬ふるさと博」。偉人、花、食、体験という4つのキーワードのもと多彩なイベントを展開しており、好調に推移している。同博のメーン会場はJR高知駅前の「こうち旅広場」だが、ここでは高知県各地の「偉人伝ミュージアム」と「花絵巻会場」の見どころを紹介したい。
土佐の歴史と花を満喫 15会場めぐるスタンプラリーも
「龍馬ふるさと博」はJR高知駅前の「こうち旅広場」をメーン会場に、県立坂本龍馬記念館をはじめとする歴史関連施設10カ所、県立牧野植物園など花関連施設4カ所を含め、県内15会場で特別イベントが開催される。
歴史関連は「偉人伝ミュージアム」と称して、高知市内の「県立坂本龍馬記念館」では開館20周年を記念し、11月にシェイクハンド龍馬像を設ける。「龍馬の生まれたまち記念館」では龍馬が脱藩するまでの少年、青年時代のエピソードを映像や音声で紹介。「自由民権記念館」は板垣退助など自由民権運動で活躍した土佐の偉人の資料を見ることができる。「土佐山内家宝物資料館」では旧土佐藩主・山内家伝来の貴重な資料がそろう。
南国市の「県立歴史民俗資料館」では2010年にリニューアルした長宗我部展示室で四国最大の合戦「阿波中富川合戦」時の長宗我部軍本陣を原寸大で再現し、すぐ近くに岡豊城望櫓(のぞみやぐら)を特設。
安芸市の「市立歴史民俗資料館」には三菱グループ創始者・岩崎弥太郎に関する資料が展示され、北川村の「中岡慎太郎舘」では陸援隊・土佐勤王党関連の企画展を開く。
佐川町の「青山文庫」では幕末を語る本物の資料が充実している。梼原町の「ゆすはら・維新の道社中」では、龍馬脱藩の道や同地が輩出した志士にスポットを当てた資料や映像がある。土佐清水市の「ジョン万次郎資料館」では龍馬に世界を伝えた男・ジョン万次郎の生涯を紹介する。
花関連は「花絵巻」として、高知市の「県立牧野植物園」では新温室をはじめ、通年楽しめる。北川村の「『モネの庭』マルモッタン」は、モネが愛した美しい庭で、絵画のような風景が広がる。
大豊町の「ゆとりすとパークおおとよ」は標高750メートルにあり、四国の山々を見渡せる園内で色とりどりの花々を楽しめる。四万十市の「トンボ自然公園」では、日本の原風景を感じながら体験や公園散策ができる。
また、龍馬ふるさと博関連15会場を回るスタンプラリーも実施。7月9日から2012年1月9日までで、抽選で旅館ホテルの宿泊券、龍馬グッズなど総額300万円相当の商品が当たるほか、全15会場をまわった人は抽選・選考を経て「高知観光応援隊士」に任命されるというサプライズも。