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信州鉄旅のススメ(3) 日本三大車窓風景と「秘境駅」の旅

姨捨駅から眺める善光寺平 「なぜここに駅?」の秘境も

信州鉄旅に欠かせないのは、JR篠ノ井線・姨捨駅付近からの「日本三大車窓風景」と、JR飯田線の「秘境駅」。

姨捨駅からは善光寺平を一望できる。「訪ねる価値のある駅」で全国第2位にも選ばれている。定期運行の列車のほか、長野―南小谷間を結ぶ「リゾートビューふるさと」などで姨捨の景観は楽しめる。

また例年5―9月には、JR東日本長野支社が夜間の特別企画として「ナイトビュー姨捨」を運行。リゾートビューふるさと車両を利用して、松尾芭蕉や小林一茶など多くの俳人に詠まれた姨捨の棚田と善光寺平の夜景を楽しめる。姨捨駅ホームでは夜景の案内や姨捨伝説と民話の語り、味噌汁のおもてなしも。この列車は日本夜景遺産にも認定されている。運行区間は長野―姨捨。主に金土曜に運行する。

秘境駅は、JR飯田線が全国的にも宝庫として知られている。特に飯田駅―小和田駅間では、谷、山など自然と駅がほぼ一体化しているよう。周囲には人家ばかりか道路すらなく、駅の概念が覆されるほど。

飯田駅をスタートして、まずは金野駅。駅自体が野原と錯覚する自然感たっぷりの駅。ホームから望む川と谷が爽快感を与える。無人駅。

田本駅は崖下に静かにたたずむ。眼下には森が広がる。次いで中井侍駅は、ほとんど山の急斜面にへばりついた状態で位置し、ホーム以外はない。「なぜここに?」を地で行く存在。

ラストは小和田駅。「秘境駅ファンの聖地」とも「南信秘境駅の総本山」とも称される。木造の駅舎はほとんど山小屋の風情で、周囲には民家などもなく、歩いて行くにもやっとの場所に位置。「秘境駅の旅」ラストを飾るにふさわしい。もちろん無人駅。

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