戦国の華を求めて 掛川、駿府…県内に城点在
11/03/31
戦国時代の静岡県は徳川家康、今川義元などの名将が駆け抜けた歴史の交差点。今も残る時代の”華”を求めて遠江、駿河、伊豆を行く。
掛川城は豊臣氏時代に山内一豊が入城した「功名が辻」ゆかりの地。太鼓櫓や御殿が当時の姿をとどめ、近年再建された木造の天守閣が白く輝き、東海の名城と呼ばれた往時の威容を今に伝えている。
白壁がまぶしい掛川城。
山内一豊ゆかりの東海の名城は健在
（提供：静岡県観光協会）
今川氏から遠江を得た徳川家康が居城したのが浜松城だ。家康が天下への足固めを行った”出世城”は、当時の石垣の上に天守閣が再建。展望台からは浜名湖や三方ヶ原古戦場が見渡せ、遠くに富士山も。
家康の隠居城だった駿府城は、駿府公園として市民の憩いの場に。現存する石垣と堀、復元された巽櫓、東御門が当時をしのばせる。
三島市の山中城も面白い。北条氏が豊臣軍の襲来に備えた土造りの要塞だが、半日で落城。復元された堀障子や木橋など見どころ十分だ。
