高貴なアートをめぐる 箱根強羅・箱根仙石原
箱根マイセンアンティーク美術館 団体受け入れ本格化
箱根マイセン庭園美術館が箱根仙石原にオープンして11年。今年9月、強羅に移転し箱根マイセンアンティーク美術館として再スタートした。庭園を含む敷地は以前の4倍の400坪、美術館は大蔵大臣や日本銀行総裁を務めた一万田尚登氏の住居が移設されていた歴史的な建物を利用している。
18世紀にドイツのマイセンで生まれ、以来300年以上の伝統を持つマイセン磁器。通常、マイセンとのみ称されるほど、ヨーロッパで愛され、日本にも愛好家が多い。移転前は常時300点以上を展示。移転後はゆとりある展示に方針を転換し、展示数こそ減ったものの、国内有数のマイセン美術館であることは変わらない。古マイセンから現代マイセンの作品を見ることができ、時代ごとにマイセンに込められた美的関心や絵付けの違いなどを肌で感じることができる。現代マイセンの販売も行っている。
移転に伴い団体客の受け入れを初めて本格的に開始した。入館料大人1600円が10人以上1500円、20人以上1400円。場合によって館内のガイドにも応じる。送客手数料もある。
敷地内に温泉入浴施設を所有し、広間やラウンジを使った食事、入浴とのセットプランなども可能。大型バスの駐車も無料で受け入れる。
箱根ガラスの森美術館 遥かな時代のヴェネチアへ
箱根ガラスの森美術館は、15―19世紀にかけてヨーロッパの王侯貴族を熱狂させた繊細優美なヴェネチアン・グラスを多数展示するとともに、20世紀の斬新な現代作家の作品を展示するなど、ヴェネチアン・グラスの全ぼうが見られる国内唯一の美術館。
12月25日までの期間は「クリスタルイルミネーション2011」と題し、様々なクリスマスイベントを開催している。
庭園内には、世界で唯一陽光で輝く高さ10メートルのクリスマスツリー「アベーテ」が展示され、夕暮れ時にはキャンドルの優しい光が一面に灯る。
美術館内では「ガラスのドラゴンたちと祝う~水の都のクリスマス」展を開催中で、来年の干支の辰をテーマに、アドリア海の女王が生み出した愛らしくどこか神秘的なドラゴンをモチーフとしたヴェネチアン・グラスを紹介している。
また、館内ではヴェネチアで活躍中のヴァイオリンとアコーディオンの奏者によるコンサートが1日5回(12年1月9日まで)開かれる。
世界各国のガラス製品やメープルシロップを使ったオリジナル商品を揃えたミュージアムショップや、イタリア人歌手によるカンツォーネの生演奏が楽しめるカフェレストランのほか、体験工房も充実しており、丸1日ゆっくりと過ごせる。
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