湯郷で自然の神秘に触れる 初夏はホタル、晩秋は雲海
自然の感動空間は必見
周囲を山に囲まれた湯郷温泉。山間にたたずむ温泉場ならではの楽しみが魅力の一つ。
初夏の風物詩は「ホタル」だ。夜間、温泉街から歩いて大谷川へ向かうと、ホタルが放つ光の幻想的な景観が広がる。見ごろは例年、5月下旬から6月中旬。温泉街からの散策コースとして人気の大谷川河川公園では、川一帯にゲンジボタルやヘイケボタルが乱舞する。黄色や緑色の光を放ち、都会ではなかなか見られないここだけの自然のイルミネーション空間を演出する。
ホタル観賞は旅館ホテルでの夕食後の散策がてらに繰り出すのがちょうどいい。宿から歩いてすぐの位置に絶好のホタル観賞スポットがあるのは珍しく、例年ホタル目当てに毎年宿泊するリピーターも多いという。最近では、提灯を貸し出す旅館ホテルも多く、提灯をぶら下げて歩く浴衣姿が温泉情緒を醸し出す。
同温泉旅館協同組合でもこの時期の目玉としてアピールしている。例年5月下旬には「ホタル祭り」が開かれ、同組合などが飲食ブースを出店し、多くの人で賑わう。「ホタルだけではなく、頭上も見てください。満天の星空が見られます」と話す。
また、温泉街から車を走らせること約8分、「大山(おおやま)展望台」にたどりつく。標高340メートルに位置し、眼下には湯郷温泉街と吉野川を一望。遠くには県最高峰の後山、那岐山、果ては津山盆地の向こうまでパノラマの風景が見渡せる。
なかでも晩秋から冬に立ち込める雲海は、一度は見てみたい神秘的な風景。冷え込んだ早朝、雲海が山間に立ち込める。温泉街から近いため、寒い朝でも安心して出かけられる。鮮やかな紅葉が映える日中も見ごたえ十分。
美作市上山地区を訪れると、古き良き日本の里山風景が広がる。「上山の棚田」は、かつて8300枚もの棚田があったと言われるところで、近年は再生活動が進み、美しい風景が次第に復活。撮影スポットとしても人気が高く、訪れると“日本の原風景”に目を奪われるだろう。
岡山湯郷奥津 旅のおすすめサイト
- 湯郷温泉旅館協同組合・湯郷温泉観光協会【岡山県】
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