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今年は瀬戸内国際芸術祭イヤー 小豆島では食も作品

夏秋会期も盛り上がり必至

瀬戸内海の島々を舞台にしたアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」。3―4月に春会期が行われ、7月18日からはいよいよ夏会期がスタートした。9月4日までの間、各島に様々な展示やイベントが開かれ、夏の瀬戸内海をアート一色に染め上げる。

瀬戸内国際芸術祭は3年に一度の開催で、過疎化に悩んでいた島々にアートという光を当て、地域を活性化。島そのものをアートの舞台とする斬新さは多くのファンをつくり、前回の13年は100万人超が来場、「瀬戸内海=アート」というブランドを定着させた。今回の春会期も約25万人が来場し、続く夏・秋も多くの来場が期待されている。

舞台となる島々は香川県小豆島や直島、岡山県の犬島などの12島と高松港、宇野港周辺。小豆島では、土庄港でオリーブの葉を王冠の形に仕立てた彫刻「太陽の贈り物」が出迎え。土庄本町ではたばこ屋や飲食店などに仕掛けを施した回遊型インスタレーション「迷路のまち」、中山千枚田周辺では地元産の約4千本の竹で構築する巨大ドーム「オリーブの夢」といった小豆島の風景と風土を生かしたアート作品が登場する。そのほか、三都半島や醤(ひしお)の郷、坂手港などで現代芸術アーティストや大学などが腕を競うように多様な作品を展示する。島を巡れば、いたるところでアートと触れ合うことになるだろう。

瀬戸内国際芸術祭

地元産竹4千本で作られた
「オリーブの夢」

瀬戸内国際芸術祭

二十四の瞳映画村に展示されている
「愛のボラード」

また、今回の瀬戸芸は国際化や地域の食などにもスポット。特に「食」に関しては瀬戸内の島々の文化や暮らしを代表するものとして、力を入れる。食材や食文化を国内外に発信することを目的に「食プロジェクト」を各島で展開する。

小豆島では、島で獲れた新鮮な果物や野菜を使った生搾りジュース「せとうちのずかん」、小豆島が舞台の名作「二十四の瞳」の作者・壺井栄の作品をモチーフにしたワンプレート「本から生まれる一皿」を提供する。

小豆島の「食」に触れるには、名産である醤油やそうめんは欠かせない。醤油蔵が軒を連ねる「醤の郷」周辺では、醤油蔵見学や佃煮店めぐりで醤油文化に触れよう。また、手延べそうめんづくりは、麺を長く伸ばした後にくっつかないようにしていく「箸分け体験」がおすすめ。

醤の郷

醤油蔵が軒を連ねる「醤の郷」

瀬戸芸は夏会期が終わると、秋会期がやってくる。10月8日―11月6日、季節感にあふれたイベントで芸術の秋を演出。夏から秋に向け、様々な企画で瀬戸内は盛り上がりをつないでいく。

作品を鑑賞するためのパスポートは、3期共通で利用可能。5千円。

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