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「リョーマの休日」19年3月末まで 歴史と食の旅で幕末メモリアルイヤー飾る

「龍馬パスポート」持って県内周遊へ

高知県が全県を挙げて実施している観光キャンペーン「リョーマの休日」。4月から始まった今回のテーマは「歴史を訪ねて美味いを知る」。今年2016年の薩長同盟150年から始まり、17年は大政奉還150年、18年は明治維新150年と幕末期の大きな節目を相次いで迎え、坂本龍馬など多くの志士が活躍し、土佐が歴史の表舞台に踊り出た歴史を再度クローズアップ。これに高知県観光が全国に誇る食を絡め、19年3月までのロングランで新しい旅の魅力を現代の観光シーンに提案する。

今年は高幡広域エリアの5市町を舞台にした大型観光イベント「奥四万十博」がいよいよ大詰め。17年は四国デスティネーションキャンペーンの開催、県立高知城歴史博物館と18年には県立坂本龍馬記念館新館が相次いでオープンする。県内の歴史関連施設でも明治維新150年に向けた企画を開く予定だ。さらにジョン万次郎が17年に生誕190年、中岡慎太郎が18年に生誕180年を迎えるなど、期間中は幕末に関する話題が目白押し。JR高知駅前の「龍馬伝幕末志士社中」から高知市の瑞山記念館、須崎市の武市半平太像といった幕末スポットで歴史紀行へ出かけたい。

食の面でも県民総選挙「高知家の食卓」を開くなど、地元民おすすめの食を選出するなど磨き上げてきた「食のおもてなし」がズラリ。カツオのたたき、キンメダイや清水サバといった海の幸、土佐あかうし、四万十ポーク、土佐ジローなど田畑の恵みが素材そのものはもちろん、古くからの郷土料理や新しいご当地グルメで旅人を待つ。

旅の始まりは、もはや定番となった「龍馬パスポート」が欠かせない。県内の660以上の観光施設や体験プログラム、食事処など様々な特典が受けられる。スタンプラリー形式のステージアップシステムで賞品も。

高知県、鹿児島県、山口県、佐賀県の4県による明治維新150年に向けた連携プロジェクト「平成の薩長土肥同盟」もインセンティブツアーの相互交流や、4県を周遊するクルーズなど様々な企画が期待され、こちらにも注目したい。

尾﨑正直知事も8月に東京で開いた観光説明会で「メモリアルイヤーが続く高知県。16年は龍馬伝の時の賑わいを目指しています」と意欲を示していた。

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