丹後の魅力を強化、発信 「海の京都」構想
13/12/26
エリアでブランド力高める 周遊サービスも続々
京都府と府北部5市2町が今年4月から本格的に取り組みを始めた「海の京都」構想。日本海や地域固有の歴史文化を持つ「もうひとつの京都」の魅力を全国に発信、競争力ある観光エリアに育てようというものだ。
丹後には日本三景・天橋立や山陰海岸ジオパーク、軍港都市・舞鶴、伊根の舟屋の町並みといった全国に誇る観光資源が点在する。京都市内と丹後方面を結ぶ京都縦貫道が今春に大山崎JCT―沓掛IC間が開通、2014年度には残る京丹波わちIC―丹波IC間が開通して全通。北近畿タンゴ鉄道も新型観光車両を導入するなどアクセスが向上することも追い風に、地域資源をつないでエリアとしてのブランド力を強化していく。
具体的には宮津市・天橋立や舞鶴市・舞鶴赤れんがパークなど各市町の観光スポットを戦略拠点として設定。民間主導で旅館や飲食店、拠点を中心に景観形成や名物料理の開発に取り組むほか周遊ルートも考案する。
周遊を促すサービスも次々に登場。エリア内の観光施設や飲食店で特典が受けられるクーポンを掲載した「海の京都パスポート」は丹後・中丹全域で展開している。宮津市・天橋立観光協会でも「海の京都天橋立キャンペーン」を用意。キャンペーンパンフレットの持参で天橋立ガイドツアーの参加料割引や食べ歩きマップの無料配布などの特典が受けられる。いずれも14年3月末まで。
NEXCO西日本は丹後・中丹・南丹の京都縦貫道、舞鶴若狭道を周遊エリアとする「海の京都・京都丹波乗り放題フリーパス」を12月から開始。今春に実施し好評だったため再登場した。京都府南部などの発着地から周遊エリア1往復とエリア内で最大3日間の乗り放題が普通車3900円で利用できる。期間は14年2月末まで。