鳥羽で人生祝い旅 "本物"で思い出深い旅を
「七草」「恋する」も始動 離島では「島遺産」
伊勢神宮の式年遷宮。今年、いよいよ本番を迎え、鳥羽市ではさまざまな事業に取り組み、万全の受入態勢をとっている。
「20年に一度の節目こそ『鳥羽に泊まって干す文化、海女、人生祝い旅を満喫したい』」をテーマに、鳥羽での宿泊客誘致を図る。
観光客誘致の一環として「日本の祝い魚『鳥羽で人生祝い旅』」をアピール。長寿の縁起物や祝事のシンボルとして欠かせない「鮑」「伊勢エビ」「鯛」を「日本の祝い魚」と名づけて、様々な宿泊プランを用意し、鳥羽の旅館などで本物の素材を食べてもらおうというものだ。
「祝福の地・鳥羽」として訪ねてよし、食べてよし、泊まってよしを前面に出して20年に一度の式年遷宮をきっかけに思い出深い旅の提案を行っていく考え。小浜・鳥羽・安楽島、浦村、石鏡、相差、国崎、畔蛸、神島、菅島、答志島の9つの地域を「祝い旅9エリア」として定め、それぞれの地域で本物の食材を味わってもらおうと働きかけている。
「真珠の海 七草」は、鳥羽湾の海藻を代表するワカメやアオサなど7種を選定し、食の魅力としてブランドイメージを確立していく考えだ。鳥羽の豊饒な海で獲れる海藻は「神様のおくりもの」として、観光面で積極的な活用を行う。
「恋する鳥羽」は“鳥羽はあなたに恋しています”という意味で、恋人の聖地・神島や女性の願いが必ずひとつ叶うと言われる石神さん、結婚30周年を祝う真珠婚などの恋愛にちなんだ観光資源、訪れる人々をおもてなしをしたいという鳥羽の心―、この2つを「恋する鳥羽」という言葉に込めている。
さらに昨年から神島、答志島、菅島、坂手島の離島4島で、島民が愛して誇りを持つ島の風景や史跡、郷土料理など108を「島遺産」として認定。島と島を結ぶプロジェクトでじゃことワカメ、鯛そぼろなど各島の食材を使ったおにぎり「島むすび」を開発し、好評を得ている。
このほか「HOSU」プロジェクトも始動させた。“干す”ということで、9月下旬から10月中旬まで1千匹の伊勢エビを干す企画など“干す”にこだわった事業を実施する方針だ。
鳥羽市では鳥羽の認知度を高めるため、いずれの取り組みにもロゴマークを制作し、広く鳥羽を売り込んでいく。
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