海辺の温泉街道でパワースポットめぐり ご当地グルメも魅力
11/08/10
願いが叶ったり歌が上手くなったり
鳥羽温泉郷の9つの湯どころは鳥羽や小浜、石鏡などパールロードに点在し、いわゆる海辺の温泉街道ともいえる場所に位置している。ここ数年、伊勢志摩観光の中で注目を集める「パワースポット」は、この温泉街道沿いにそろう。
小浜の景勝・三ツ島前の加楽音気神社は、カラオケの神を祀っているという変わり種。参拝すると歌がうまくなるといわれる。答志島の美多羅志神社の境内には龍の顔にそっくりな椎の木があり、龍神を深く信仰していた神功皇后にゆかりがあって出現したと伝わる。
鳥羽のミキモト真珠島には「ラブラブ石」が。島内に立つ御木本幸吉像の近くにあるハート型の石で、偶然、海女さんが見つけたという。安楽島の伊射波神社は鳥羽三女神のひとつで、縁結びの神社として知られる。浦村の浦神社の社の上にある滝は、一度も水が絶えたことがないといわれる不思議な滝だ。
石鏡の石鏡神社には昔から海女さんらが語り継いできた「子宝の石」があり、この石をまたぐと子宝に恵まれるといわれる。国崎の海士潜女神社はめまい除けの利益があり、ダイバー中心に多くの参拝客が訪れる。相差の神明神社(石神さん)は、女性の願い事を必ず一つ叶えてくれるとされ、全国的にも知られた評判の神様。畔蛸の多幸神社は「男性が女性に多くの幸せを与えることを誓う場所」として訪れる人も多い。
周遊彩る地域の食
パワースポット以外でも、海女さんがもてなす「海女小屋体験」のほか、近年食文化の掘り起こしが行われ、彩り鮮やかに。鳥羽市認定のご当地グルメとして「鳥羽弁当」や「とばーがー」が登場。鳥羽市観光協会では伊勢海老コロッケやてこね寿司なども掲載した「鳥羽の食を旅する―とばメシマップ」を作成し、鳥羽を周遊しながら楽しめる旅の提案を行っている。