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春は阿蘇の火まつりから 火振り神事に息をのむ

7市町村で5月中旬まで”火のリレー” 阿蘇神社神事から春のまつりまで

阿蘇の火まつりは、「阿蘇の野焼き」や「阿蘇神社の火振り神事」など阿蘇郡市内の7市町村が個別に行っていた催しを昭和59年から「阿蘇の火まつり」の総称で行っているもの。今年は2月12日を皮切りに始まっており、5月中旬まで続いていく。

そのなかでも3月18日に行われる「阿蘇神社の火振り神事」は阿蘇神社三の宮(国龍神)の姫君を迎える神事で、姫君を迎える際、氏子が松明を振ったとされる伝承に由来する。国指定重要無形民俗文化財「阿蘇の農耕祭事」のひとつ。

19時ぐらいに樫の枝葉で包まれたご神体が到着すると、穂の先につけたカヤの束に火がつけられ、氏子や観光客が豪快に振り回す光景は、火の輪が幾重にも重なり合って幻想的な雰囲気をかもし出す。

カヤの束は1千束用意され、誰でも参加することができるが、カヤの束の松明がなくなり次第終了となる。参加した観光客からは「松明を振り回す神事は、都会では危ないので見たことがない。貴重な体験をさせてもらった」という声が聞かれる。

阿蘇神社火振り神事

カヤの束を振り回す光景が
幻想的な火振り神事。豪快そのもの

今後の阿蘇の火まつりのイベントは次の通り。

▽3月18日=「火振り神事」(阿蘇一の宮町)▽3月20日は=「神楽とそば打ち体験交流」(阿蘇市波野)▽3月中旬=「山の神まつり」(阿蘇郡西原町)▽3月下旬―4月上旬「第14回南阿蘇村桜さくら植木まつり」(阿蘇郡阿蘇村)▽4月1日―5月6日「杖立温泉鯉のぼり祭」(阿蘇郡小国町)▽4月16日「第4回うぶやま健康ウォーキング」(阿蘇郡産山)▽5月1―5日「鍋ヶ滝ライトアップ」(阿蘇郡小国町)▽5月4日「マゼノ共和国春祭り」(阿蘇郡南小国町)▽5月下旬「南阿蘇さわやかウォークinアスベクタ」(南阿蘇村)

(阿蘇郡高森町・2月12―13日「第23回新酒とふるさとの味まつり」と、阿蘇市内牧温泉・3月12日「阿蘇の大火文字焼き」)は、今年は終了)

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