黒部峡谷でパノラマ展望ツアー　関電施設も"探検"

トロッコから竪坑エレベーターへ　ここだけの特別体験

黒部峡谷鉄道は４月28日に宇奈月―笹平間、５月28日に欅平までの全線が開通。春の新緑から川風が涼やかな夏、燃えるような紅葉の秋と折々の風景が旅人を楽しませ、癒してくれる。

全線開通後の５月29日から催行される「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」は、峡谷の魅力に迫り奥深く触れるツアー。トロッコ電車の乗車と通常では立ち入ることができない関西電力施設内での体験、自然散策を組み込んだもので、富山県と黒部市、関西電力、同鉄道、黒部・宇奈月温泉観光局が連携して商品化した特別企画だ。

ツアーは宇奈月駅から欅平に向かい、関西電力施設内での体験に突入。専用列車でトンネルを進むと竪坑エレベーターに到着する。黒部川第三発電所の取水ダム「仙人谷ダム」建設時の輸送用エレベーターで、標高６００メートルから８００メートル、トロッコごと高低差２００メートルを約２分で移動する。到着後、竪坑展望台から白馬鑓ケ岳などの山々を一望し、上部トンネルを歩いて進む。

上部トンネル出口広場からは登山道を下って上って、上って下ってパノラマ展望台へ。標高８６０メートルから立山連峰や毛勝三山を一望できる。ここからは来た道を戻り、欅平駅周辺を自由散策。所要時間７時間の盛りだくさんのツアーは達成感でいっぱいになるだろう。

実施は11月30日までの金土日月曜。１日４回で７、８、９、11時台の出発。料金は大人５千円、小学５・６年生３２００円。

旅行企画・実施は観光販売システムズ。問い合わせ、申し込みは電話０５２―５８９―０２００。

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