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製糸工場ゆかり深く 世界遺産祝う伊香保温泉

世界遺産から群馬の名湯へ

万葉集の東歌にもうたわれた歴史のある伊香保温泉。石段を中心に温泉宿や土産物屋が建ち並ぶ今の伊香保温泉の原型がつくられたのは、400年以上も前。湯元から下の傾斜地に石段街をつくり、石段の中央部に湯樋を敷設し、そこから左右の温泉宿に温泉を分湯した。日本初の温泉都市計画とも言えるものだ。石段は365段。現在でも温泉が湯樋を流れる様子を見ることができ、足湯や休みどころも整備されている。

名物、石段街は訪れた人の記念写真の定番ポイントでもある。昔の伊香保温泉の観光ポスターに、石段に多くの工女さんが並んだ写真を使用したものがある。昭和10年代まで前橋にあった製糸工場「群馬社」の工女らが、慰安旅行で伊香保を訪れた際に撮影された写真が使われている。絹産業が盛んだった群馬ならではの一枚と言える。

伊香保温泉では富岡製糸場の世界遺産登録を祝い、地元旅館組合や観光協会幹部、旅館女将らが記念撮影を行った。富岡製糸場から伊香保温泉までは上信越道―関越道を経由して50分ほど。「世界遺産のあとは、群馬の名湯、伊香保温泉にお泊まりください」。

伊香保温泉

名物の石段で世界遺産を祝う

石段街では様々なイベントが行われるが、夏イベントといえば「女将の夢色 しゃぼん玉」大作戦。毎日17時から童謡「しゃぼん玉」のメロディーにあわせて、石段街にしゃぼん玉を飛ばす。

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