長野・南木曽　歴史彩るミツバツツジ大群落

桃色が春を伝える

南木曽町ではミツバツツジが満開となり、春本番が到来する。４月中旬、木曽川畔の天白（てんぱく）公園に群生するミツバツツジが葉よりも先に桃色の花をつける。その数は６種類４００株。桃色の大群落とまだ寒々しい山とのコントラストが美しく、春らしい和みのムードに包まれる。

天白公園では満開の季節に合わせた毎年恒例の人気企画「なぎそミツバツツジ祭り」が今年は４月11―19日に開かれる。園内にツツジや花桃の苗、地元産の農作物などを販売する売店や茶店が並ぶほか、11―12日は「こだわりの匠市」も。

開催時間は９―16時。駐車場はバス25台、普通車１２０台を収容でき、駐車料はミツバツツジを守る環境整備協力金として大型バス１５００円、マイクロバス８００円、普通車３００円。バスは事前に南木曽町観光協会 電話０２６４―57―２００１まで要連絡。

ここまで来たら南木曽の歴史文化にも触れよう。公園内には見学施設があり、その歴史をわかりやすく伝えている。

木曽川と国道19号をまたいで架かる近代化遺産・桃介橋は、木曽川の開発に尽力した明治―昭和初期の“電力王”福沢桃介が水力発電開発のために架けた木製吊橋を復元。威容と往時の技術の粋に驚嘆するだろう。

福沢桃介記念館は桃介の別荘を復元したもので、大正ロマン漂う西洋建築で資料も展示。妻籠宿本陣の御料局名古屋支庁妻籠出張所庁舎を移転、復元した「山の歴史館」も隣接している。

中山道の宿場町「妻籠宿」まで足をのばすのもいい。全長８００メートルの町並みに江戸期の家屋や復元した本陣などが立ち並び、その光景は往時にタイムスリップしたよう。高札場や復元した本陣、島崎藤村ゆかりの脇本陣奥谷など名所も多く、近年は訪日外国人客も多く訪れている。

春花 旅のおすすめサイト

• 京都府旅行業協同組合【京都府】
• 大阪水上バス【大阪府】
• 木曽町観光協会【長野県】
• 南木曽町観光協会【長野県】