着地型産業観光で誘客-滋賀・湖南(3) 地産生かし特産品も
15/03/24
昨年、湖南市で行われた激辛イベントで、全国から参加した20チームを押しのけて見事優勝したのが、地元飲食店が開発した「弥平CHILIトマトカレー」。約百年前から市内で栽培されている弥平トウガラシをルーに用い、栄冠を勝ち取った。今後市の特産品メニューとして売り出す。弥平トウガラシをはじめ、湖南市産の野菜を販売する「こなんマルシェ」では、自分好みのスパイスを調合でき、専用ケースなども販売している。
旅行商品化見据えプラン打ちだす
また、湖南市では酒造りも盛ん。比叡おろしと呼ばれる比叡山から吹き降りる寒風などの気候と鈴鹿山麓の伏流水、さらに良質な近江米が美味い酒の源泉。創業200年の北島酒造は、南高梅と国産ゆずを使った酒など飲みやすく女性にも人気だ。市も、旧東海道を歩きながら試飲もできる酒蔵ハイキングを主催する。
このほか、日帰り温泉施設「十二坊温泉ゆらら」には3月1日に源泉掛け流しの露天風呂がオープンし、来年春にはこにゃん街道沿いに道の駅が開業、新しいスポットもお目見えする。
今後、市では京阪神、中京の2大都市圏の個人客向けに、体験プログラムを紹介するパンフレットの作成や、ランチ付きプランなどを打ち出し、旅行会社の商品化も視野にいれながらPRを展開していくという。
問い合わせは一般社団法人湖南市観光協会 電話0748―71―2157。
(取材・望月佑香)
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