新幹線開業前の北陸へ(1) 「Japanese Beauty」の地
北陸新幹線・長野―金沢間の開業を2015年春に控え、急ピッチで受け入れ態勢が進む北陸地方。本州のJR3社と北陸3県が連携し取り組む「Japanese Beauty Hokuriku(ジャパニーズビューティー北陸)キャンペーン」が今冬も始まった。04年から実施しているもので3月31日までの期間中、提携施設のイベント特別参加や記念品のプレゼントなど、冬の北陸の旅を盛り上げる。一足早く冬の美しい北陸を満喫するため、このほど大阪駅から特急「サンダーバード」号に乗り込んだ。
訪日客も満足・富山、石川 海の幸と小京都
最初の目的地は、富山県新湊市。新湊きっときと市場では、キャンペーン期間中限定で毎週土曜日12時から「ブリの解体ショー」が開かれている。冬の北陸の食に外せない、さばいたばかりのブリを食べられる。
新湊市へは、特急サンダーバード号を高岡駅で降り万葉線に乗り換えて行くことができる。万葉線には人気アニメ「ドラえもん」をラッピングした路面電車が不定期ながらほぼ毎日走る。作者の藤子・F・不二雄さんが高岡市出身の縁で12年から運行し、台湾など国内外から乗客が訪れる人気ぶり。
北陸新幹線開通に向けて、富山県観光連盟の青木光仁さんは「現在の高岡駅の少し南側に、新高岡駅が設置されます。鉄道では現在の城端線でアクセスできるようになりますが、両駅間は徒歩でも30分ほど。新幹線を下車してから、まち歩きはいかがですか」。
石川県金沢市では、ひがし茶屋の町並みをボランティアガイド「まいどさん」とともに散策できる。加賀百万石の城下町は、加賀友禅や九谷焼などの伝統工芸品も有名。石川県観光連盟の南哲也さんは「石川県は99%の生産量を誇る金箔が有名ですが、フグの漁獲高も日本一です。兼六園から車で15分のところに湯涌温泉や犀川温泉などもあります。北陸新幹線開業前にもぜひお越しください」。
(荒木真人)