観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

【番外】インターン生が行く! 巡ればもっとハマる韓国(1)

11/10/21

「少女時代(ソニョシデ)」。このグループはご存知でしょうか。2010年8月に韓国からやってきた9人組のガールズグループ。私はこの年の春ごろからファンになり、韓国語の歌詞にも関わらず毎日聴いていました。そのうち意味を知りたくなり、大学で韓国語を学び始め、どんどん韓国という国、食、人にはまっていく単純さ。今年に入ってからは直接韓国の人と会話がしたいと強く思うようになり、この夏、円高に背中を押され念願の韓国に行きました。

ここは原宿? お粥の美味しさにびっくり

8月の初めごろに思いつきで急遽友人を誘い、旅行会社へ。日にちの合う日を見つけて即決。フリープランのツアーのため、ガイドブックを買い、どんな場所があるのか調べました。女子大学生3人旅ということで、首都ソウルの中でも特に賑わう明洞(ミョンドン)、梨大(イデ)、カロスキル、弘大(ホンデ)をめぐる2泊3日の買い物グルメツアーに決定しました。

初日の午後7時過ぎ、明洞に到着。若い日本人女性の観光客が多く、街を歩くと日本語ばかり聞こえてきて東京の原宿のよう。中にはコスメショップや飲食店が並んでいます。昨年から話題となっていた蝸牛パックをはじめとする、美容化粧品を買いに来る日本人観光客が多いのでしょうか。店員さんも流暢な日本語で接客していました。またパックの裏面に記載されている使用方法にも、看板にも日本語が見られ、日本人観光客が増えているのだと思いました。

飲食店の中には24時間営業のところも。グルメを堪能するには、いつでもなんでも食べられるこの街が一番いいのではないでしょうか。中でも一番のお勧めは、朝食にいただいたお粥。病院でしか食べたことがなかったので、塩味も薄いどろどろのイメージでしたが、ガイドブックに載っていただけあり、想像以上のおいしさでした。

まず、10種類ほどの味があります。牛肉やエビ、野菜などどれにするか迷いました。私はがっつりした味を求めて牛肉を。食べてみると案外あっさり味。でも、だしと塩味がちゃんと効いており、ゴマのいい香りがしていて病院のものとは別料理のよう。付け合せのキムチとナムルとの相性も抜群でした。無料で大盛りにしてくれるサービスもあり、男性も満足できると思います。

会話は海外旅行の醍醐味 カタコトでもなんとか

移動手段は地下鉄とタクシーが日本と比べて断然安いです。地下鉄の券売機は日本語モードに設定できるので困ることはありません。市内だと1000―1500ウォンほど。チケットは繰り返し使えるようにカードになっており、慣れない文化にわくわくしました。タクシーは初乗り2400ウォンと、日本と比べると半額ほど。街の中であればタクシーはたくさん停まっているのですぐに乗れます。日本と違うことはドアが手動であるということぐらい。カーナビもついていました。ただタクシー運転手のほとんどの人が日本語がわからないので韓国語で行き先を伝えなくてはいけません。

ここにきてようやく韓国語を話すチャンスが。自分の韓国語が通じるのか不安でぼそぼそと「アンニョハセヨ(こんにちは)、イデエカジュセヨ(梨大に行ってください)」と伝えました。町の様子を見ながら友人と「カフェがたくさんあってうらやましー」と話していると、何か話しかけてくれました。早すぎてなんと言われたのかわからず「モェヨ(何ですか)?」と聞くと「イルボネドカフェイッソヨ(日本にもカフェありますよね)?」とゆっくり言ってくれました。

おそらく私たちがカフェを連発していたのでカフェの話をしてくれたのでしょう。私は「ネー、イッソヨ。ナヌンコピガチンチャチョアヨ(はい、ありますよ。私はコーヒーが本当に好きです」と言うと「ハングルゴチャランダー(韓国語上手だね)」と言ってくれました。うれしくて「カムサハムニダ(ありがとうございます)」を何回も言うと笑っていました。自分の韓国語で会話ができたことがうれしくて、もっといろんな内容の話ができるように勉強しようと思いました。

梨大は梨花女子大学があり、ファッションやアクセサリーが学生に優しい値段で買えるところ。裏通りを歩いているとなんと、プリクラを発見。中に入ってみると5年ほど前に日本で使用されていた機械でした。こんなところに日本のプリクラ文化が伝わっていることにびっくり。

おしゃれな人が集まっていると話題のカロスキル。一本の並木道の両脇にカフェやアクセサリーショップ、服屋が並んでいます。韓国というよりもパリの通りを意識したような感じ。ここは大好きなブラウスが日本より安く買えるので、私が一番行きたかった場所です。実際お店の中にはブラウスがたくさん並んでおり、しかも日本ではあまり見ないデザインだったため、思わず買ってしまいました。買い物を楽しみ、お茶をしながら友人と話すことが好きな私にとってはずっといたくなる場所でした。

(西田杏奈=京都橘大学現代ビジネス学部現代マネジメント学科2回生)

インターン生が行く! 巡ればもっとハマる韓国(2)に続く

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