里海の魅力全開・福井若狭(1) 舞若道全通で近くなる
14/06/20
福井県の若狭地方を横断する舞鶴若狭自動車道が7月20日に全線開通する。地元では「若狭さとうみハイウェイ」と愛称を付け、高速交通網を使った広域的な誘客を目指す。7月から11月30日までの5カ月間、県や沿線自治体などでは「海湖(うみ)と歴史の若狭路キャンペーン」を展開、地域の伝統的な祭りに加えて記念イベントを開催し、近く便利になった若狭をアピールする。
7月20日開通 関西、中京、北陸を回廊化
この夏、若狭へのアクセスが格段に向上する。舞鶴若狭自動車道が7月20日にいよいよ全通。京阪神と北陸を結ぶ環状高速道路ネットワークが完成することで、若狭が近くなることはもちろん、周遊の幅も拡大する。
今回開通する区間は、小浜IC(福井県小浜市)―敦賀JCT(同敦賀市)間約39キロ。これで吉川JCT(兵庫県三木市)―敦賀JCTの延長約162キロが全線開通となり、若狭エリア内を走る舞若道区間の愛称も「若狭さとうみハイウェイ」と名付けられた。今回の開通で、これまで一旦一般道を経由しなければならなかった小浜―敦賀間の移動がスムーズになり、所要時間は約30分短縮。京阪神から若狭・福井方面への心理的な壁が解消されるほか、エリア内の移動もより便利になる。
これで名神高速、中国道、北陸道、舞鶴若狭道が1本に結ばれるほか、今年度中に京都縦貫道も全通するなど関西・福井間の高速道路網が完成。関西や中部、さらには中国、四国地方など各方面からも若狭への観光客増が期待でき、周辺観光地への周遊も含めバラエティに富んだ旅程の設定が期待できそうだ。
→里海の魅力全開・福井若狭(2) 開通記念キャンペーン展開に続く