雪国新潟の特別な春(2) 花と残雪と新緑
14/03/19
新潟の花は県の草花にも指定している雪割草から。見どころは日本海に面した柏崎市から長岡市を結ぶ越後雪割草街道。大崎雪割草の里、国営越後丘陵公園、雪国植物園と3つの雪割草群生地があり、3月上旬から約2カ月をかけ、開花の時期は標高の高いエリアへと南下していく。
「本当にいい」を現地で確かめる
桜の名所なら上越市の高田城公園。ライトアップされる高田城の三重櫓と4千本のソメイヨシノ、3千個のボンボリで飾られる景色は日本三大夜桜に数えられる。市内では松ヶ峯池に映る桜並木と残雪の妙高山も雪国ならではの春の風景だ。
佐渡では雪割草、カタクリなどが春を告げ、大野亀に50万株のカンゾウが5月下旬から6月中旬に見ごろとなる。
世界有数の豪雪地帯でもある新潟県。日本のスキー発祥の地でもあり、春スキーを楽しめるゲレンデも多い。最近はスキーやスノーボードだけでなく、残雪残る森林を踏み分けていく、スノーシュートレッキングや里山ハイキングの愛好者も増え、雪の楽しみ方も広がる。十日町市の松之山温泉では残雪のブナ「美人林」を歩くガイドツアーが人気になっている。
「芽吹きの新緑が淡くみずみずしいのは1―2週間だけ」。山里の人たちが「本当にいい」と感嘆する残雪のなかの新緑が春の新潟にはある。
→雪国新潟の特別な春(3) 新発田で観光バス4月運行開始に続く