家族と友人とふれあう一日(1) しい茸ランドかさや(兵庫・三田)
夏本番を迎え、旅行シーズンが本格化。夏休みから晩夏、秋にかけてのこの季節、子どもたちはもちろん大人も燃え盛る旅への意欲をどう燃焼させるか頭の悩ませどころだ。そんな時は旅の原点ともいえる"旬"を求めての旅はどうだろう。今回は兵庫県三田市、岡山県赤磐市といった内陸部に、自然の旨味がぎっしり詰まった味覚を味わう体験を紹介したい。肉厚のシイタケにイモ、黒豆、ジューシーな桃を自ら収穫。子どもたちも大喜びのふれあい体験を求めて、さあ出かけよう。
シイタケ狩りやバーベキュー
兵庫県三田市は大阪や神戸から北へ約30分。たったそれだけの時間で豊かな自然に出会うことができる。中西部の山あいにある「しい茸ランドかさや」は、シイタケ狩りとバーベキュー、季節の収穫体験が充実。家族や友だち、会社仲間と自然の中で自然を味わう。京阪神から車を走らせれば極上の山の恵みと充実の一日が待っている。
「かさや」は山里の丘陵地に位置し、広々とした静かな自然の敷地内にシイタケ山や畑、アジサイ園などが点在する体験型観光農園。数百人単位の団体も受け入れることができ、個人客だけでなく団体からも定番の施設だ。
ここに来たら、その名の通り、シイタケ狩りは欠かせないだろう。原木栽培、無農薬のこだわりのシイタケの栽培は、30年以上の実績を誇る。手間暇かけて育てられただけあって肉厚、芳醇な香りは特筆もので、それを自ら収穫できるのだから感動もひとしお。季節を問わないことも魅力で、いつでも自慢のシイタケが出迎えてくれる。
シイタケはバーベキューとセットで提供。採りたてのシイタケを木立の中でお肉といっしょにジュージュー焼いて、新鮮な旨味を味わえば、思わず笑顔になってしまう。
コースは6種で、3150円(丹波若鶏肉)から。3675円のコースから黒毛和牛肉が付く。すき焼き(5250円)や、特上ロース肉が味わえるスペシャルコース(6825円)も用意。バーベキューのみはシイタケ付きで2310円から用意している。
かさやの特徴の1つが、約1千人まで収容できる屋内施設を完備していること。大人数の団体、雨天時もOKだ。晴天時には約450人収容の屋外席も利用したい。
秋はイモ、黒豆の収穫体験も
夏が過ぎればいよいよ収穫の秋。これもかさやの真骨頂で、9月上旬―11月上旬はイモ掘り(3株700円)、10月には黒豆枝豆狩り(2株700円)と旬の収穫体験が楽しめる。大きなイモが採れた時の子どもたちの笑顔は毎年見られる風景。黒豆の枝豆狩りは大人もこぞって参加。ビールのアテにたまらない。食事メニューも10月上旬―11月上旬に松茸料理、11月上旬―3月まではぼたん鍋と地域の旬が味わえる。
そのほか、施設内では陶芸体験もあり、立杭焼の本場、丹波・三田の地で器づくりに挑戦したい。料金は1500円で、絵付けのみは900円。
問い合わせは、電話079―568―1301。
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