涼を求めて箱根大涌谷へ(2) 名物・黒たまごと地獄つけ麺
11/08/17
箱根大涌谷の名物といえば黒たまご。箱根火山噴煙地の地熱と火山ガスを利用して、すべて大涌谷でつくる。
1個食べれば寿命が7年延びる
生卵を温泉池でゆでると、気孔の多い殻に鉄分が付着。これに硫化水素が反応して、黒い殻のゆで玉子ができあがる。
温泉池は散策路終点の閻魔台にある。散策路脇を通る専用のロープウェイで運ばれた生卵は、100個ずつ籠に入れられ約80度の温泉池で1時間ゆでられる。温泉池には最大で40籠、通常は20籠が浸けられる。
ゆでた玉子を100度の自然蒸気で15分ほど蒸せば黒たまごのできあがり。自然エネルギーだけで生産されるエコな名物だ。
この黒たまご、1個食べれば寿命が7年延びるとされる。大涌谷には鎌倉時代に作られたとされる「延命地蔵尊」があり、このお地蔵様にあやかっての話とか。
黒たまごが買えるのは、ここ大涌谷でだけ。大涌谷観光センター、ゆ~らんど、玉子茶屋、極楽茶屋だけで販売している。
つけ麺と黒カレー
大涌谷観光センターのレストラン「遊乃花」の人気のメニューが「大涌谷地獄つけ麺」(1050円)と「元祖大涌谷の黒カレー」(1200円)。
地獄つけ麺は、黒玉子型の焼き鉄の器にスープを注ぐと、大涌谷の噴煙のような蒸気が舞い上がるなか、熱々の和風豚骨を楽しむ。器の中には熱さを保つために、「石焼黒玉子」が入っている。
黒カレーは、驚きの黒さが特徴。スパイシーでありながらマイルドと表現される味を確かめに出かけたい。