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涼を求めて箱根大涌谷へ(1) 標高1千メートルの景勝地

11/08/17

標高約1千メートルと、箱根エリアでも最も標高の高い景勝地、箱根大涌谷。箱根火山の噴煙地としての独特の景観に、海外にまで知られた名物は、1つ食べれば寿命が7年延びると言われる「黒たまご」。「地獄つけ麺」や「黒カレー」といった人気メニュー目当ての来訪者も多い。猛暑の夏、平場に比べて5度は低い気温に、箱根大涌谷は涼を求める多くの人で賑わいをみせる。

日帰り目的地、避暑地として存在感

20を超える温泉地が集積する箱根温泉。年間2千万人を超える観光客と450万人の宿泊客、外国人宿泊者数も13万人に及ぶ日本を代表する観光地だ。3月の東日本大震災で激減した観光客も7月に入り回復。ほぼ通常通りのエリアもある。

箱根全域で数ある立ち寄りスポット、温泉地のなかで箱根大涌谷は宿泊施設のない、純粋な日帰り目的地として独特の存在感を放っている。

標高は約1千メートル。箱根火山が今も噴煙を上げる独特の景観と、ここでしか手に入らない名物「黒たまご」、レストランの食事メニューも充実していて、箱根では外せない立ち寄り先となっている。

噴煙があがる大涌谷一帯は大涌谷園地といわれ、富士箱根伊豆国立公園の特別保護地区に指定されている。遊歩道が整備され、駐車場から噴煙地に近い「閻魔台」までは15分程度の上り。ここでは、卵を籠に入れ、温泉に浸け黒たまごをつくる様子を見ることができる。閻魔台には玉子茶屋があり、ここで買った黒たまごをほおばりながら景色を楽しんでいる人は多い。

大涌谷園地

噴煙があがる
大涌谷園地の遊歩道

大涌谷では、震災後激減していた海外からの旅行者も台湾、中国、韓国の順に著しく回復。7月上旬に訪ねたときには、アジアからの観光客を乗せた大型観光バスが数台駐車していた。

大涌谷でレストランや土産物店など3軒を運営する奥箱根観光では、7月には対前年で9割まで業績が回復。猛暑、節電の夏休みを迎え、避暑を兼ねた日本人観光客の来訪にも大きな期待を寄せている。

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