新旧産業に感じる"手仕事の郷"の魂 滋賀県愛荘町の旅(2)
17/04/17
手織りの里金剛苑では伝統工芸品「近江上布」「秦荘紬」を資料や生産現場の見学で学ぶ。蚕から糸、糸から織物、そして藍染と製品化への流れに間近で触れられ、「手仕事」の技術の高さに驚いた。
「狭い町内に魅力凝縮」 人気の工場見学も
現代の産業ではUCC滋賀工場。映像でコーヒー豆の栽培の様子を学んだあと、工場ではコーヒーの抽出や充填の様子を見学して、コーヒーができるまでの流れが学べる。見学した後に提供されるコーヒーを飲むと、深い味わいがわかるようになるから不思議だ。町内ではほかにもコクヨ工業滋賀でノート生産の様子を見学できるプログラムもある。
そのほか、秋には紅葉で賑わう湖東三山のひとつ金剛輪寺も参拝。立ち寄り施設として湖東三山スマートICすぐにある湖東三山館あいしょうも訪れた。
参加者からは「素材ひとつひとつは十分魅力がある」と高評価だった一方、課題はやはり二次交通という声が多い。現在相乗りタクシーやレンタカー、レンタサイクルがあるものの、町内の周遊手段の確保が課題と町も認識している。
同町商工観光課の山本拓也さんは「手仕事とハイテク、産業観光素材は豊富です。狭い町内に魅力がぎゅっと詰まった凝縮したのが愛荘町。今回の課題をブラッシュアップしてよりいいものにしたい」と話していた。
(長池貴志)
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