新幹線開業が目前・北陸へ(1) 今冬もジャパニーズビューティーCP
15/02/03
「ジャパニーズビューティー北陸」キャンペーンが今冬もはじまった。JR3社(西日本・東海・東日本)と富山、石川、福井の北陸3県が共同で実施する。このほど首都圏、関西、中国地区のマスコミ各社を招いた現地視察会が行われた。
富山に息づく古き良き暮らしの「美」
キャンペーンの期間中に北陸新幹線が金沢まで開業し、この秋にはデスティネーションキャンペーンの開催を控える。3県それぞれ例年以上の盛り上がりが期待される観光素材を見てまわった。
富山県では、世界遺産の五箇山村集落を訪ねた。五箇山の相倉・菅沼の両集落と岐阜県白川郷の荻町集落が世界遺産に登録されたのは1995年。今年はちょうど20周年になる。
相倉集落には現在17世帯40数人が暮らす。ご他聞に漏れず過疎化で若者が減少しているが、田舎を売りにした宿が6軒あり、相倉でしか見られない合掌造りの家屋も見どころだ。
集落までは、新幹線の新駅ができる新高岡駅からだとJR城端線と路線バスを乗り継いで約1時間30分。南砺市観光協会五箇山支部の池端良公支部長は「金沢―高山―松本のゴールデンルートでお客さんに来てもらいたい」と新幹線開業効果を期待する。
また、南砺市はまち歩きが魅力。棟方志功などゆかりの著名人の作品が展示してある福光美術館を見学したり、日本一和服の似合う祭りだと言われる曳山祭が開催される城端の町並みが風情を感じさせる。