瀬戸内の多島美映える別府航路クルーズ　フェリーさんふらわあ（2）

乗船したクルーズでは園田女子学園大学名誉教授の田辺真人さんによる「平清盛」をテーマにした講演、別府が舞台の「続・夫婦善哉」に関する講演がオダサク倶楽部の井村身恒さんによって行われた。このほかルーレットコーナーや懐かしの映写会、写真教室など多彩なイベントが開かれていた。

「肩肘張らず気軽に乗船」　大分観光振興にも一役

バイキングの夕食は、だご汁やとり天など大分県の郷土料理が提供され、フードコーディネーターも乗船するこだわりよう。クルーズの乗船枠を３００人程度にしているのは、レストランの対応や食材の提供を考慮してのことだという。

フェリーさんふらわあの井垣篤司常務は「このクルーズを始めて社員のモチベーションが上がってきました。イベントの内容や季節に合わせた船内の装飾はすべて社員のアイデアです。今回のクルーズも個室であるデラックスルームは即完売し、回を重ねるごとにリピーターが増えています。クルーズ客船に乗り慣れたお客様からも弊社のクルーズは肩肘張らず気軽に乗船できるとのお声もいただいています」と手応えを感じている。

同社では、クルーズで得たノウハウをベースに大分観光の振興につなげる考えも持つ。大分港に着岸後、船内で宿泊し翌日別府市内を遊覧するバスや近隣観光地への日帰りバスなどの運行は、大分観光の促進に一役買う企画の一環だ。

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