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"カニの陣"終盤戦に出陣 JR西日本で石川・山代温泉へ

09/02/25

関西人のカニ好きは、日本中のどの地域と比べても群を抜いているという。関西人の端くれとして旬のカニを求めて、JR西日本の日帰り商品「かにカニ日帰りエクスプレス」を利用し石川県・山代温泉に行ってきた。

大阪から特急雷鳥に乗り、2時間半で加賀温泉駅へ。到着後、昼食場所である「ゆのくに天祥」に向かうと、目の前にカニのフルコースが現れた。今回は個室で楽しめる「くつろぎ」プランで、カニ刺し、焼きガニ、カニすきとカニ三昧。加賀の地酒とともに冬の味覚を堪能した。まさに大阪からカニを目がけて一直線という格好だ。

ゆのくに天祥で味わうカニのフルコース

ゆのくに天祥で味わうカニのフルコース

食後は、館内の大浴場に入浴。温泉街を散策し、山代ゆかりの芸術家・北大路魯山人の寓居跡「いろは草庵」などに立ち寄った。旬のカニはもちろん、温泉入浴も含めて観光をコンパクトに楽しみ、帰路に着く。

かにカニ日帰りエクスプレスは1998年に発売を開始。着々と実績を伸ばし、現在では毎年10万人が利用する人気商品となっている。

同社が進める観光地開発の一環として始まったが、冬期はカニ目当ての宿泊が一般的だったこともあり、発売当初は施設側も半信半疑だったという。日帰り商品が旅行者のニーズともマッチし手応えをつかむと、朝夕の列車利用、施設の昼間の需要開拓という双方へのメリットが現実のものになり、地域との協力体制の構築に成功。現在も地域と同社が協力し、毎年の商品のブラッシュアップに努めている。

今年度は城崎温泉・天橋立、北陸、山陰の3方面で商品展開し、宿泊施設54軒が参画。中でも鳥取、北陸方面が人気だという(同社広報室)。

プランは、カニ食べ放題などの「和み」(1万1200円から)、個室で味わう「くつろぎ」(1万3700円から)、グリーン車利用の「極み」(1万9700円から)の3種を設定。土産物割引や温泉無料などの特典も用意し、山代やあわら、三朝、城崎では湯めぐりも楽しめる。

カニのシーズンもいよいよ終盤戦。心残りがないよう、食べ納めといきたいところだ。

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