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伊豆の屋根 伊豆スカイラインを走る

09/01/07

有料道路はなるべく避けてきた。高速道路は仕方ないとして、山岳道路や、特に一般道の有料道路。「早く行きたいでしょ」と、足元見られているようで、どうも忌々しい。

2008年の年末近くの静岡県熱川(あたがわ)への温泉旅行。訳あって、なるべく車に乗っている時間を短くしたいと、東京から熱川温泉まで首都高、東名道、小田原厚木道路、箱根ターンパイク(今は東洋タイヤがどうのと別の名前がついている)、伊豆スカイラインと豪華に贅沢に有料道路を走り倒した。しかも、往復とも。

箱根ターンパイクなんて、すごく高い気がして使う気にならなかった。片道700円だったかな。確か、大昔に1度使ったことがある。

箱根ターンパイクから一般道を少し経由した先の伊豆スカイラインは、あるのを知らなかった。前夜、伊豆東海岸名物の渋滞を避けたいと、インターネットで調べていて、初めて存在を知った。小田原のターンパイク入口の信号から天城高原まで50キロだったか80キロだったか、空いているし、「信号が1つもない」という文句に引かれた。

ところで、2月まで片道利用料キャッシュバック宿泊プランや、往復割引の伊豆スカイライン利用促進キャンペーンをやっているそうだ。どうして行く前に教えてくれないかな。料金所でも案内はなかった。

ターンパイクは空いていた。通行料が高いのにも意味があるとは思った。

ターンパイクを抜ける頃から、右に左にビューポイントが続いて首振りに忙しかった。堪らなくなってどこかの展望駐車場に入り、芦ノ湖越しの富士山をバックに記念写真を撮った。道路を渡り、相模湾の初島とその向こうの伊豆大島を撮った。

芦ノ湖と富士山

芦ノ湖と富士山

相模湾に初島と大島

相模湾に初島と大島

伊豆スカイラインに入る頃、今度は右側に駿河湾と海岸から広がる街、それから富士山が見えた。左に相模湾、右に駿河湾。あのあたりは沼津で、その奥は清水だろうか。富士山の裾野も雄大で、嬉しかった。すぐに十国峠というところに着き、駐車場からケーブルカーが頂上まで走っているのが見えた。ケーブルカーがあるのを知らなかった。

伊豆スカイラインも空いていた。左下に真鶴半島、右下は戸田(へた)あたりだろうか。前のランサーエボリューションが、羽までつけているくせにノロノロと走るのが煩わしかったけど、お陰で、景色を見ながらゆっくり走ることに決めた。

訳あって、最近カーステレオからは「アンパンマン」なんかが流れていることが多い。オバQ世代としては、最近までアンパンマンに縁がなかった。初めて真剣に聴いたときは、いい歌で驚いた。

♪そうだ うれしいんだ 生きるよろこび たとえ 胸の傷がいたんでも♪に耳をかっぽじいて、♪今を生きることで 熱いこころ燃える♪に目を見開かされ、♪時ははやくすぎる 光る星は消える♪に頭がぐらついた。光る星は消える、なんて。

アンパンマンをBGMに伊豆スカイラインを走る。こんなことをするとは、ずっと思っていなかったけど、どっちもいいよ。

熱川温泉の話しは、機会があればいずれ。

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