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温泉屋台村の"はしご"でわかったこと 福井・あわら温泉

08/04/03

えちぜん鉄道「あわら湯のまち」駅前の多目的広場に昨年12月にオープンした「あわら温泉屋台村」。先日、本紙編集長と2人であわら温泉で宿泊した際、あえて宿で食事をとらず、屋台村の"はしご"で腹ごしらえするべく出向いた。

屋台村はこげ茶色の外観の屋台が6つあり、串揚げ、おでん、そば、ラーメン、刺身・干物を出す居酒屋がそれぞれ営業している。各店には8つしか席はないが、店の中は意外とゆったりととってある。

6店舗あるといっても交代で定休日をとるために、3軒は閉まっていた。

まずは串揚げ屋へ。19時という時間帯のせいか客は我々だけだったが、30分もすると5人の年配グループが入ってきて賑わう。串揚げは「二度づけお断り」というソースをたっぷりつけて食べるものと思っている関西人としては、串揚げにソースをかけて食べるのは気になったが、味は上々だった。

腹4分目ぐらいで隣りの居酒屋へ移る。三國港でその日に水揚げされたばかりの魚を刺身や七輪で干物を焼いて食べる店で、店に入るとすでに地元の人たちが数人いて「この時期にしか食べることのできない魚があるから食べていき。僕がお金を出したる」とごちそうになる。

あわら温泉屋台村

コミュニケーションの場となった屋台村で飲み食べ、情報交歓

「うまい!」と編集長が舌鼓を打っていると、東京でレストランを経営している社長さん夫婦が金沢に嫁いでいる娘さんと一緒に隣りの席に座り、「どんどん飲んでください」と、次々と熱燗を頼まれて、杯に注いでくださる。

途中から定休日で店を閉めているおでん屋の女将さんもお店の客として加わり、あわら温泉や屋台村の話で盛り上がった。屋台の中は地元の人やあわら温泉に泊まっている関西、関東からの宿泊客とのコミュニケーションの場と化した。

結局いささか酔い、お腹は満腹状態でラーメン屋の屋台には行けず、旅館へ戻ると23時を回っていた。お腹も満腹だったが、多くの人たちとの交流の心地良さで、心も満腹になった。

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