中部三湯で癒す(3) 石川・白山一里野温泉-霊峰の恵み体感
石川県・白山一里野(いちりの)温泉は、白山市と岐阜県・白川郷を結ぶ白山白川郷ホワイトロードの石川県側入口に位置。霊峰・白山の雄大な自然に抱かれた高原の温泉地だ。
山里の風情も魅力
規模こそ小さいものの豊かな自然の恵みと、山里の風情が固有の魅力を生み出している。金沢や白川郷から約1時間でアクセスでき、周遊観光の拠点としても利便性は高い。
温泉のある一里野高原の魅力は当然、自然に集約される。白山連峰の山々、春夏の輝くような緑、冬の雪、山の恵みを生かした食、ここに生きてきた人々がつくり上げてきた文化、そして温泉。ここにしかない魅力にあふれているのだ。
一里野温泉は近隣の岩間温泉から引湯をしており、源泉温度は93度、毎分600リットルの豊富な湯量。利用温度は42度と適温で、無色透明、まろやかな肌触りの温泉を源泉かけ流しで楽しめる。
高原の魅力は一里野公園で楽しみたい。芝生が広がる空間の周囲に宿泊施設や食事処が並ぶ。ここからブナの原生林散策や一里野山頂まで登るゴンドラ、山頂展望台からのびる登山道「加賀禅定道」など自然体験に繰り出すのもいい。テニスコートや屋根付き屋外バーベキュー、ドッグランなどもあり、アクティビティが充実する。
冬はウインタースポーツ。白山一里野温泉スキー場は県内最大のゲレンデの広さとゴンドラ・リフトの基数を誇る。上級者から初心者、ファミリーまで幅広く楽しめるゲレンデ設定が魅力だ。スキーレンタルやスクールも活用したい。
一里野高原ホテルろあんはスキー場そばにある、高原の自然や田舎情緒といった地元の風土を重んじた宿。まるで森林浴をしているかのような森に囲まれた露天風呂、囲炉裏で味わう飛騨牛や野菜など山の恵み、民芸風な色使いにこだわった和室客室など、泊まりながらにして一里野の魅力を体感させてくれる。
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