海の京都「天橋立」へ(1) 京都縦貫道が全通、より近くに
15/08/17
今年の夏秋は京都府北部「海の京都」にとってエポックメーキングなシーズンとなる。地域の魅力を前面に押し出した観光博が開幕、京阪神とを結ぶ京都縦貫道が全通したからだ。その中心にドカッと座るのが、宮津市の日本三景・天橋立。風光明媚な景観と歴史に培われた神秘性に古今東西、多くの人が引き寄せられてきた。近年、その魅力を体感できる観光プランや施設が充実し、群雄割拠の現代の国内観光にあって、その存在感は高まる。新時代を迎えた海の京都の観光拠点へ―。
高速道路網、鉄道ともに充実
京都縦貫自動車道の京丹波わちIC(京丹波町)―丹波IC(同)間約19キロが7月18日に開通した。これで総延長約100キロが全通し、京阪神と天橋立が1本の自動車道で結ばれ、北近畿方面がこれまで以上に近くなった。マイカーやバスにとって大きな朗報だ。
同区間は工事面の課題から当初の予定より若干遅れたものの、晴れて全通。開通で名神高速とつながる大山崎JCT(京都府大山崎町)から宮津天橋立IC(同宮津市)までがこれまでより10分短縮され、75分で結ばれることになった。
名神高速、北陸道、舞鶴若狭道、京都縦貫道が1本につながり、京都府、滋賀県、福井県の間に環状高速ネットワークが完成。関西はもちろん、東は中京圏、西は中国・四国からも誘客が期待でき、周遊ルートの設定も多彩になる。
鉄道でのアクセスも今春から向上。京都と城崎温泉を結ぶ特急「きのさき」は、7時32分京都発下り列車を増発。この「きのさき1号」はこれまでより約1時間早い便で、京都丹後鉄道「たんごリレー1号」乗り継ぎで天橋立には9時30分着と「海の京都」への早い時間での到着が可能になった。
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