北陸の新拠点・はくさん街道市場（1）　海鮮、特産、食そろう

石川県白山市の北陸自動車道・徳光パーキングエリアの核施設として３月、「はくさん街道市場」がリニューアルオープンした。海産物を中心とする北陸の味覚や伝統の特産品が集結しているだけでなく、眼前には日本海の眺望が広がり、様々なアクティビティへ直結するなど懐は深い。石川県のほぼ中央部に立地する北陸の新しい観光拠点は、北陸ドライブ観光に欠かせない存在として早くも存在感を発揮している。

今年３月にオープン　地域の賑わい創出拠点

はくさん街道市場は、旧「まっとう車遊館」をリニューアルして３月にオープン。日本海を望む北陸道・徳光ＰＡ上り線内の２階建ての建物に海鮮市場や銘店街、飲食店街が備わり、約40店が出店する大型観光施設だ。北陸の観光拠点、ドライブの立ち寄りだけでなく、地域の賑わい創出拠点としての役割も担う。

１階では買い物の魅力が満載。海鮮市場にはカキやホタテ、旬の魚介といった金沢・日本海の幸が並び、冬になるとズワイガニが目玉になる。干物や珍味のほか、海鮮丼や焼きガキも手に入る。北陸の漁港周辺の活気が再現されたようなムードだ。

銘店街では北陸の銘菓を中心に、地酒やお茶、佃煮、味噌、かまぼこまで幅広い食の店舗が集結。それだけでなく加賀友禅の小物、金箔工芸、九谷焼といった北陸の伝統工芸品も充実する。お土産の購入はもちろん店そのものが観光素材と言ってもいい。日本海を一望できるサンセットバルコニーもあり、特に海に沈む夕陽は必見。

１階にはそのほか、コンビニエンスストアやファストフード、カフェ、キャラクター・ファンシーグッズ店なども出店している。

２階のメーンは飲食店街。金沢港などから直送した日本海の新鮮な幸をふんだんに使った海鮮丼やにぎり寿司、定食は北陸に来たなら当然味わいたい逸品だ。団体対応可能な店舗もある。そのほかラーメンやうどん・そば、お好み焼き、ちゃんぽんなどバラエティ豊かなメニューがそろう。創業以来40年の歴史を持つ洋食屋のカレーは「金沢ブラックカレー」と呼ばれる地元で愛される伝統の味。

また、石川県の観光情報を紹介するコーナーのほか、貸劇場や整体院まで備えるなど幅広い店舗構成で利用者のニーズに応えている。

営業時間は物販店舗が９―19時、飲食店が11時から。

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