立山黒部に春が来た(1) 立山黒部アルペンルート
日本有数の高山地帯、富山県・立山黒部にいよいよ春がやってくる。北アルプスを貫く立山黒部アルペンルートの全線開通で観光シーズンが幕開け。巨大な雪壁が春の陽光に輝き、黒部峡谷ではトロッコ列車が鮮やかな自然美の世界へ誘ってくれる。自然を満喫したら、宿泊は県内各温泉地へ。春の残雪から新緑、秋の紅葉までシーズン中は地域全体が天然の癒しに満ちた楽天地となる。
観光シーズン幕開け! 雪の大谷ウォーク期間延長
北アルプスを貫く山岳観光ルート・立山黒部アルペンルート(富山県立山町―長野県大町市)が4月16日に全線開通する。これで立山黒部に観光シーズンが到来。全長約90キロ、最大高低差約2千メートルにもおよぶ広大なスケールの大自然が観光客を出迎える。
今年も幕開けは「雪の大谷ウォーク」から。4月16日―6月22日、立山登山の基点、標高2450メートルの室堂に最大で約20メートルの雪壁がコース長約500メートルにわたって連なる「雪の大谷」が出現、その圧倒的な景観を眺めながらの散策が楽しめる。天空の白壁と称される春の立山名物は、自然の厳しさと春の喜びを伝えてくれ、例年、10万人超が訪れる。参加は無料で、参加者には通行証をプレゼント。初日にはセレモニーが催される。
今年は期間を昨年より12日間延長。天候は5月以降により安定するため、長く楽しんでもらおうと延長した。6月に入っても雪壁の高さは10メートル以上残るという。
散策とあわせて楽しみたいのがアルプス広場に設けられる雪のアトラクション。昨年始まった「雪の迷路」は5月10日―6月1日、今年は「雪の滑り台」が6月4―22日に初登場する。無料。
そのほか、期間中はパノラマロード(5月6日まで)や雪の回廊(6月下旬まで)など散策路の開放や、富山県認定のナチュラリストによるガイド(4月30日まで)など立山の雪の世界に触れる企画が充実する。
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