温泉地の旅(3) 兵庫県南淡路温泉郷
12/07/31
周囲を海に囲まれた兵庫県・淡路島は、旬の魚介と夏を体感できる魅力が充実。さらに島独特の歴史にも個性があふれている。なかでも島の南部、南あわじ市には6つの泉源があり、南淡路温泉郷という湯の郷を形成している。
夏の淡路島でハモ会席
今年の淡路島のトピックといえば「神話」がある。古事記編さん1300年ゆかりの各地が盛り上がりをみせるが、淡路島も"国生みの地"として名高い。島内にはイザナギ、イザナミを御祭神とする神社などが点在しており、島全体が"古代ミュージアム"。特に南淡路温泉郷周辺には伝説が色濃く息づく沼島があり、神話の旅を楽しむ拠点として最適といえるだろう。
また、500年の伝統を誇る伝統芸能「淡路人形」の常設劇場である淡路人形座の新会館「淡路人形浄瑠璃館」が、同市福良港に8月8日にオープンすることもホットな話題だ。
夏の淡路島の楽しみは、もちろん食も欠かせない。その代表がハモ。潮崎温泉の「淡路島海上ホテル」が設定している「ハモ会席」は島の南、沼島沖で獲れたハモを焼き霜造りや天ぷら、すき鍋などで味わえる、まさにハモ三昧のコースだ。関西の夏の味覚を心ゆくまで堪能したい。日帰り団体用の昼もしくは夕食プランで、1人5500円。期間は9月30日まで。宿泊でもハモづくしの会席を用意している。
同温泉はなめらかな泉質の「美人の湯」として知られる。福良湾が目の前に広がる露天風呂に入って、癒しのひとときを過ごしたい。