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「旅の力」で充電(3) 静岡県・稲取温泉

11/04/27

静岡県東伊豆町・東伊豆温泉郷の最南端、稲取温泉は、伊豆半島に突き出た岬に立地する風光明媚な湯の郷。温暖な気候と自然、そして伝統に彩られた温泉情緒が溢れ、ゆったりとした時間が流れている。

情緒彩る伝統の祭事

稲取の歴史文化は、地域色豊か。初春の「つるし雛」が知られたところだが、6月30日までは「つるし端午の福まつり」を端午の館展示会場で開催中。今年で5回目と歴史は浅いが、雛祭り同様、この地ならではのつるし飾りや武者人形、鎧兜が飾られ、端午の節句を祝う。入館料は300円。同温泉旅館組合加盟施設に宿泊した人には割引券の販売も。

つるし端午の福まつり

6月30日まで開催中の
「つるし端午の福まつり」

また、6月2―8日の「どんつく祭り」は世に知られた奇祭。男性の象徴を模したご神体を神輿で担ぎ、夫婦和合や子孫繁栄を願う独特の祭りだ。花火大会や勇壮な海童太鼓の披露もあり、温泉街は豪快な伝統の雰囲気に包まれる。

目の前が海という稲取の食は、なんといっても漁港で水揚げされた新鮮な海の幸。なかでも金目鯛は名物として大きな存在感を放つ。1年を通して水揚げされるが、特に旬の冬と夏は脂の乗った身が絶品。煮付けで刺身でと濃厚な旨味を味わいたい。

磯の宿石花海(せのうみ)は、海に面した立地から、全室オーシャンビューが楽しめる。特に展望露天風呂から眺められる伊豆の島々の風景に癒されることだろう。夕食は、海の幸を豪快にいただく名物料理「漁師焼き」に舌鼓を打つ。

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