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立山黒部・記念の春(2) 黒部峡谷鉄道

11/04/19

緑輝く山々の間、黒部川沿いを走るトロッコ電車。自然の美しさと風情を感じさせる黒部峡谷鉄道は、4月18日の宇奈月―猫又間を皮切りに、5月1日に欅平まで全線が開通する。「黒鉄トロッコ」は創立40周年を迎える今年も、黒部峡谷に本格的な春の訪れと観光客の笑顔を運ぶ。

節目の今年もイベント多彩に

同鉄道はもともと、大正―昭和初期にかけて、黒部川上流の電源開発の資材や作業員の輸送用に敷設。今年は1971年に関西電力から鉄道専業として分社化されて40年の記念の年となる。

40周年を記念してロゴマークを制作。オレンジ色の「40」の字とトロッコ列車に、黒部峡谷のニホンザルのキャラクター「くろべえ」「でんちゃー」をあしらったかわいいもので、トロッコ電車の機関車のヘッドマークなどに用いられる。

毎年シーズンを通して、様々なイベントが開かれるのが同鉄道の特徴。今年も40周年記念感謝企画を織り交ぜながらイベントを実施し、観光シーズンを盛り上げる。

5月5日は宇奈月駅前広場で「こどもフェスタ」と題してらくがき工房やポン菓子屋が登場。6月18日は黒部峡谷を愛した画家、平山郁夫の生誕日を記念したツアーを実施する。宇奈月セレネ美術館の鑑賞と黒部峡谷の散策でその足跡を追う。

夏に入ると7月1―7日の宇奈月駅の七夕飾り、7月25、29日、8月1、5日の小学生による「チビッコ駅長の日」が恒例行事。8月中はトロッコ電車の車庫見学(お盆期間などを除く)、7月30日、8月6日は黒部峡谷を自然観察する「夏休み宿題応援ツアー」など、子どもたちが笑顔になる企画が目白押しだ。大人向けには9月15日の「シルバー駅長の日」、9月2、3日、11月11、12日のトレッキングツアーが催される。

40周年感謝イベントとしては、8月22日のトロッコ電車を学ぶ「遊びにおいでよ!」、10月10日の「鉄道の日」、同19―20日の「黒部峡谷きのこ鍋まつり」を設定。11月30日は、シーズン終了に感謝を込めて乗車客に「お楽しみグッズ」をプレゼントする。

イベントやツアーの問い合わせは、黒部峡谷鉄道 電話0765―62―1011。

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