花がまちが人が映える 南木曽の春(2) ミツバツツジ祭り
11/03/22
南木曽町の天然記念物で、木曽路に春の到来を告げるミツバツツジが4月中旬に一斉に花開く。
6種400株が一面のピンク
木曽川畔の天白(てんぱく)公園では6種類400株のミツバツツジが群生しており、一面をピンク色に染める。ちょうど見ごろの4月8―17日の10日間には「なぎそミツバツツジ祭り」が開かれる。
天白公園は、木曽路を貫く国道19号線から、木曽川を挟んだ対岸にある。ちょうど、南木曽町のシンボルで国指定重要文化財の木橋吊橋「桃介橋」を渡った先だ。
園内には歴史的な建物や森林鉄道が保存されている。その一つ「福沢桃介記念館」は、明治から昭和初期にかけて電力王と称され木曽川の開発に尽力した福沢桃介の別荘を復元したもの。桃介はこの別荘で、日本の女優第一号とされる川上貞奴と暮らした。大正ロマン風の館内には2人に関する資料などが展示されている。「山の歴史館」は、妻籠宿本陣跡にあった御料局名古屋支庁妻籠出張所庁舎を移築、復元。明治期の建築様式がそのまま残り、木曽の林業や伝統工芸に関する資料、道具などが展示されている。2館セットの入場料は大人300円。
祭りの期間中は、園内にツツジや花桃の苗、地元農産物などを販売する売店、茶店が出店されている。高台に群生するミツバツツジの大群落を鑑賞した後に立ち寄りたい。
開催時間は9―16時。駐車場はバス25台、普通車40台が停められる。駐車料金は、ミツバツツジを守る環境整備協力金として大型バス1台1500円、普通車300円。バスで来場する場合は事前に、南木曾町観光協会 電話0264―57―2001へ予約が必要。