観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

アクティブに楽しむ秋 鳥取県中西部

10/09/06

夏が終わり秋に季節が移っても、子ども連れや団体旅行には、皆が楽しめる体験を組み込みたいのは変わらない。伯耆富士・大山を中心に豊かな自然が広がる鳥取県中・西部地方には、個性豊かな体験素材が充実している。スポーツ、果物の収穫、地域の風土や歴史に触れる体験メニューは、どれも秋の季節感にマッチし、地域の魅力に触れられる素材ばかり。エリア内には三朝温泉をはじめ温泉郷も点在。これらを組み合わせ、秋のさわやかな空気に包まれながらのアクティブな旅はどうだろう。

火おこしや勾玉で古代体験 米子市淀江町・白鳳の里

大山山麓に位置する、米子市淀江町の「白鳳の里」は、食や体験、温泉などで大山の風土を体感できる総合観光施設。なかでも「伯耆古代の丘公園」は、広大な敷地内に古代ハスの咲く池や、竪穴式住居、帆立貝式古墳など古代の世界感が体感できる素材が充実している。

公園内の「古代の体験の館」を中心に体験メニューがラインナップ。火おこしや土笛、埴輪、土器、勾玉ペンダント、古代染めといった各種制作体験が用意されており、古代文化に親しめる。木工や押し花、夏場はニジマスのつかみどりなどの体験もあり、子どもたちは時を忘れて体験に没頭することだろう。

料金は火おこし150円、埴輪づくり350円など。4―10月に実施している、数種の体験を盛り込んだ「古代体験コース」は1人1800円。

白鳳の里
子どもたちは火おこしに熱中

そのほか、白鳳の里エリア内には、主に6世紀に築かれた向山古墳群や、7世紀後半の建造とされる上淀廃寺跡など史跡も点在。目と体で古代の伯耆・大山地方に触れよう。

一方、食の面でも個性豊か。白鳳の里の中核施設「どんぐり館」では、珍しい「どんぐり料理」や大山の名水を使った豆腐料理が味わえる。

どんぐり料理は、古代食・どんぐりを現代風にアレンジ。どんぐりを使った釜飯やうどんなど、なかなか見かけない料理が並ぶ。これらと山の恵みをセットにした「森のめぐみ」は2100円から。甘党には、どんぐりを練り込んだソフトクリームやシフォンケーキも。食事、喫茶にどんぐり尽くしといきたいところだ。

また、大山山麓の名水を使って施設内の工房で豆腐を生産。その自家製豆腐のおぼろ豆腐や揚げ出し豆腐、湯葉、豆乳鍋、どんぐりうどんなどをバランスよく調和させた「名水とうふ会席膳」で大山の恵みを堪能したい。2100円から。

二十世紀梨を収穫し味わう 湯梨浜町・波関園

東郷温泉と三朝温泉の中間に位置する、湯梨浜町のフルーツガーデン「波関園(なんぜきえん)」。夏場から11月中旬にかけて、旬を迎えたナシやリンゴの収穫体験を楽しもうと、例年多くの家族連れで賑わう。採った果物はその場で食べ放題。新鮮な旨味を心ゆくまで堪能しよう。

同園では、鳥取が誇るナシのトップブランド「二十世紀梨」や、甘さと酸味が魅力の「新興梨」のほか、「ふじりんご」を栽培。豊かな自然と澄んだ空気の中、1年がかりで丹精込めて育てあげ、旬の時期には木々に大きく熟した実をつける。その甘みと香りは格別。自らもぎとり、その場でかぶりつけば、新鮮な味わいが口の中に広がる。

波関園
ナシやリンゴの収穫が楽しめる

開園期間は果物が旬を迎える8月上旬―11月中旬。例年、8月上旬―下旬はハウス二十世紀梨、8月下旬―10月上旬は二十世紀梨、10月上旬―11月中旬は新興梨、10月下旬―11月中旬はふじりんごの収穫が楽しめる。天候によって若干変動する場合があるので、事前の確認を。

開園時間は8―17時で、入園は無料。ナシ狩り、リンゴ狩りの体験料はいずれも大人800円、小学生700円、園児500円。20人以上の団体は1人100円引き。

アクセスは、中国自動車道・院庄ICから車で80分。東郷、三朝、はわい各温泉から車で15分圏内と温泉宿泊旅行に組み込める立地も魅力だ。

問い合わせは、波関果樹生産組合 電話0858―32―1821。

本格公認コースでグラウンドゴルフ はわい温泉・羽衣

鳥取県・はわい温泉の「羽衣」で体験できるのは、グラウンドゴルフ。東郷湖畔の敷地に専用のゴルフ場「ふれ愛ランド」を併設しており、プレーと温泉入浴が楽しめる旅館として存在感を放っている。

グラウンドゴルフ場はA、Bコース、いずれも9ホールを備え、西日本有数の規模を誇る。日本グラウンド・ゴルフ協会公認の本格的なもので、天然芝の鮮やかな緑が目にまぶしく、東郷湖から吹く風が清々しい空気が漂わせる美しいコースだ。

天然芝のためホールによって難易度も様々だが、1ホールが長いものでも約50メートルと手軽に楽しめるのがグラウンドゴルフの特徴。熟練者から初心者、団体から家族、個人グループまで幅広い人気を集めている。

羽衣
プレーで爽快な汗を

同館ではグラウンドゴルフを利用した宿泊、日帰りプランを設定。1泊3食のプランは夕・朝食のほか昼食に弁当が付いて1万円。1泊2食は9千円。4人から受け付ける。いずれも初日と2日目にグラウンドゴルフが利用でき、思う存分プレーを堪能。2日がかりで腕を上げたい人にはもってこい。

日帰りは特製弁当プラン(3千円)とバーベキュープラン(3300円)。グラウンドゴルフ利用と温泉入浴が付く。利用は8人以上から。

グラウンドゴルフの営業時間は9時からで、4―10月は18時、11―3月は17時まで。料金は大人500円、小学生以下300円、20人以上の団体は1人450円。用具の貸し出しは100円。入浴とのセットも設定しており、大人800円、小学生以下500円で利用できる。

また、昨年11月には露天風呂付き大浴場「天地恵の湯」が完成。内湯は岩風呂で、露天風呂は庭園風のしつらえ。グラウンドゴルフで一汗かいたあとは、天然かけ流しの温泉で疲れを癒したい。

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